精神的DVとモラハラから心を守る方法|同居しながら実践した戦略まとめ

モラハラについて学び始めると、まずは「相手がなぜそんなことをするのか」を理解しようとしがちです。

愛着障害やアダルトチルドレン、自己愛性パーソナリティ障害、ガスライティングなど、夫の言動に当てはまりそうな知識は片っ端から調べました。

その結果、

「モラハラは夫の問題で合って私の問題ではない」

と気づけたときは、本当に心が救われました。

でも現実には毎日、モラハラ夫の理不尽な言動の中で生活しなければなりません。

モラハラの知識が増えたからといって、自動的に相手との間に境界線が引けるようになるわけではありませんし、傷ついた自己肯定感がすぐに回復するわけでもありません。

この記事では、私が実際にやってきた思考の整理の仕方や、境界線の引き方、自分の心を守るための考え方をまとめました。

これは相手を変えるための方法ではなく、自分自身を守り抜くための戦略集です。

いま現在、モラハラに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

目次

①思考を変える

モラハラ被害でいちばん厄介なのは、「自分が悪いのかもしれない」という思い込みが少しずつ強くなっていくことです。

気づかないうちに相手の考え方に引っ張られて、自分の感覚や判断に自信が持てなくなっていく。

そういう状態が続くと、気持ちだけじゃなくて心身に強いストレス反応が出ることがあります。

この記事では、その状態から少しずつ抜けていくために「思考の整理」「外側の対処」「自己理解」「実践」「気づき」この5つの視点からまとめています。

白黒思考チェックリスト

白黒思考っていうのは、物事を「正しいか間違いか」「できているかできていないか」みたいに、極端な二択で捉えてしまう考え方のことです。

実は私自身も、もともと完璧主義でこの傾向がかなりありました。

例えば、

・少しミスしただけで「自分はダメだ」と感じる
・相手が少し優しくすると「やっぱり悪い人じゃないのかも」と揺れる
・別れるか我慢するかの二択でしか考えられない
・ちゃんとできないなら意味がないと思ってしまう

こういう思考って、気づかないうちにクセになっていきます。

そしてもうひとつ特徴的なのが、モラハラの関係では、この白黒思考が夫婦の両方に現れることがあります。

夫の場合、すぐ感情的になるので「ブチ切れる→離婚だ!」のように一気に関係を断とうとする。

一方で私は、

「そういわれるのは全部私が悪い」

「ちゃんとできないなら意味がない」

その結果、ストレスで心と身体が相当消耗していきました。

→さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:白黒思考チェックリスト|完璧主義がモラハラ被害を悪化させる理由)

自分の違和感を無視しない

「自分が悪いのかも」という思い込みは、ある日突然スッと消えるものではありません。

ぶっちゃけ、夫の言動はおかしいと最初から感じていました。

ただ、その違和感をうまく言語化することができませんでした。

「平気で人を傷つける言葉を言うなんておかしい」

そう思う一方で、

「私の伝え方が悪いのかもしれない」

とも考えていました。

だから私は、言い方を変えたり、優しく伝えたり、何度も話し合おうとしたのです。

それでも同じことが繰り返されました。

そして、夫の言動のパターンを整理していくうちに、

「あれ、これって私のせいじゃなくて夫の問題だ」

と気づきました。

もしあなたも今同じような感覚があるなら、その違和感を見過ごさないでください。

→さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:モラハラの洗脳が解けた瞬間→自分が悪いという思い込みを手放す方法)

感情に巻き込まれない

怒鳴られた瞬間、頭が真っ白になる。

顎はガチガチに固まり、胸はぎゅーっと締め付けられるように痛い。

涙は勝手に出てくるし、悲しいのか悔しいのか怒っているのか、自分でもよくわからなくなる。

これは私が夫から精神的DVを受けたときに実際に起きていた身体反応です。

当時の私は我慢できずに怒鳴り返していました。

でも、それをすると本当に消耗するんです。

喉は痛いし、全身ぐったりするし、「また同じことをやってしまった」という自己嫌悪のフルコンボ。

何度も繰り返しているうちに、もういい加減疲れました。

そこで私が練習したのが、相手の感情に巻き込まれないことです。

目の前で夫が怒鳴っていても、

「今この人はまともに話ができる状態じゃない」

と、一歩引いて見るようにしました。

最初は全然できません(笑)

でも何度も意識しているうちに、少しずつ夫の感情と自分の感情を分けて考えられるようになりました。

※身の危険を感じる場合は、冷静になろうとせず、その場から離れることを優先してください。

→感情のコントロール方法|キレ散らかすモラハラ夫に巻き込まれない考え方

②心を守るための対処法

ここからは、知識や考え方の整理から一歩進んで「実際の対処」に入っていきます。

知識を身につけて、頭ではわかっていても、夫がキレた瞬間に全部吹き飛ぶことがよくありました(笑)

モラハラ夫と同居しながら精神を守るのは、正直かなりハードです。たぶん仏様でも無理です・・・

むしろモラハラ被害を受け続けてずっと冷静でいられることのほうが難しいと思います。

実際、私も怒鳴り返したり、泣いたり、自分を責めたりを何度も繰り返してきました。

もうほんとうにぐちゃぐちゃになります。

本やネットを読んで理解することはできても、実際に行動を変えるのは想像以上に難しかったです。

ここからは、私が実際にやって効果があった対処法を紹介します。

境界線の引き方

境界線とは、自分が許せることと許せないことの線引きのことです。

モラハラ被害者は、この境界線が曖昧になっていることが少なくありません。

私も長年、「夫の感情に合わせること」を優先してきた結果、自分の境界線がどんどん薄れていきました。

仕事でも、友人関係でも、家族関係でも、自分を後回しにして相手を優先することが当たり前になっていたのです。

→さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:人に合わせてしまう心理|「私が我慢すればいい」が人生を壊す理由)

そんな状態だったので、夫を分析するようになるまで「境界線(バウンダリー)」という言葉すら知りませんでした。

「自分を守るために線を引く」

その考え方を知ったときは、正直すぐにでも実践したいと思いました。

例えば、

  • 怒鳴られたらその場を離れる
  • 不快なことをされたら「それは嫌だ」と伝える
  • 夫の機嫌に引きずられない

「これだ。私に足りなかったのはこれかもしれない。」

そう思いました。

でも次に出てきたのが、

「で、具体的にどうやるの?」

という疑問でした。

概念は理解できる。

でも実際の場面になると、どう行動すればいいのかわからない。

だから私は、本を読んだり、ネットで調べたりしながら少しずつ実践していきました。

もちろん最初はうまくいきません。

むしろ境界線を引こうとすると、夫は今まで以上にキレました(笑)

反発も増えましたし、

「私のやり方が間違っているのかな」

と思ったことも何度もあります。

正直、「境界線を引いたら楽になるんじゃなかったの?」とも思いました。

でも今振り返ると、それは境界線が間違っていたのではなく、今まで相手に合わせ続けていた関係が変わり始めた反応だったのだと思います。

境界線は、実践することの方がずっと難しい(笑)。

でも、私にとっては必要な練習でした。

→さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:人間関係の境界線(バウンダリー)とは?モラハラ夫に振り回されないために私がやったこと)

夫源病とは?

怒鳴られたときの身体反応と対処法

夫源病という言葉をご存じでしょうか?

夫の言動が原因でストレスが蓄積し、心や体に不調が現れる状態を指す言葉です。医学的な病名ではありませんが、多くの女性が共感している概念でもあります。

動悸、頭痛、不眠、食欲不振、めまい。

そのような状態が続き、私は精神科で適応障害と診断されました。

夫が家にいるだけでも気が張り詰め、心拍数が上がったり、強いストレスを感じます。

さらに、夫が帰宅する時間が近づくと、「また相手をしないといけない」と気が重くなり気分も落ち込みます。

また、夫が怒鳴ったり人格否定を始めると、激しい動悸や顎全体のこわばり、10〜15分おきにトイレへ駆け込むほどの頻尿が起こるようになりました。

こうした症状が続いたため精神科を受診したところ、適応障害に加えてパニック障害とも診断されました。

夫が出かけると症状が軽くなります。

適応障害には、原因となるストレスから離れると症状が軽減するという特徴があります。

私が実践していた対処法のひとつは、「今起きている反応は、自分が弱いからではなく、身体が危険を知らせているサインなんだ」と考えることでした。

そう考えられるようになってからは、自分の身体が出しているサインを無視しないようになりました。

→さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:精神科で診断書を取るまでの話|モラハラ夫との生活が身体と精神に与えた影響)

モラハラ夫が急に優しくなる理由

モラハラには、

爆発 → 後悔 → ハネムーン期 → 緊張 → 爆発

というサイクルがあります。

ハネムーン期とは、暴言や怒鳴り声、DVなどの後に急に優しくなる時期のことです。

私の夫はこれが顕著にでます。

「ひどいこと言ってごめんな」

「君の好きなカフェに行こうよ」

と言ってスキンシップをとろうとしてきます。

すると当時の私は、

「やっぱり根は優しい人なのかも」

「今度こそ変わってくれるかもしれない」

でも残念ながら、変わることはありませんでした。

優しくなるたびに期待して、また傷つく。その繰り返しです。

でも、このサイクルの存在を知ってからは、

「あ、今ハネムーン期なんだな」

と距離を置いて見られるようになりました。

👉さらに詳しく知りたい方はこちら
(内部リンク:モラハラのハネムーン期に騙されない方法【優しくなっても信じるな】)

③自己理解と回復

モラハラについて学び始めると、多くの人が夫の問題に目を向けます。

そりゃそうですよね。モラハラをする側に問題があるのは明らかなんですから(笑)

私自身、心理学やカウンセリングを学んできたこともあり、人の行動の背景を考える癖があります。

また、夫も虐待を受けて育ったことを知っていたので、

「愛情を注げば変わるかもしれない」

「理解してあげれば落ち着くかもしれない」

と、最初のころは考えていました。

だから私は何度も話し合い、何度も許し、何度も関係をやり直そうとしました。

でも、夫は一切変わりませんでした。

私は昔から争いごとが苦手で、自分の気持ちより相手を優先し、嫌なことがあっても我慢する。

怒らせないように顔色をうかがう。

問題が起きると、まず自分側に原因があるのではないかと考える癖があります。

私自身も実母から虐待を受けて育ったので、子どもの頃は生き残るために、大人になってからは嫌われないために、自分を後回しにすることが当たり前になっていました。

そして、その生き方はモラハラ夫との関係でもそのまま繰り返されていたのです。

当時の私は、争うくらいなら自分が多少我慢して、相手を責めずに、どうしたら同じ間違いを犯さずに済むか話し合いをするということがベストな選択だと思っていました。

でもその選択は自分を削る行為でした。

だからこそ私は、「夫はなぜこんなことをするのか」だけでなく、「なぜ私はここまで我慢してしまうのか」についても考えるようになりました。

HSP気質、自己肯定感の低下、毒親育ち、インナーチャイルド。

前提として、全員に当てはまるわけではありませんが、自分自身を理解することは回復への大きな1歩になります。

ここからは夫の問題だけではなく、自分の内側にも目を向けていきましょう。

空気を読みすぎる人とモラハラの関係

私は昔から、人の機嫌や場の空気にとても敏感でした。

少しでもその場の雰囲気が変わると、

「自分が何かしたのかもしれない」

と感じる。

そのあと、なぜか罪悪感まで湧いてくる。

そんな自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

もしかしたら気のせいだったかもしれないのに、そう思うことが私にとっては難しかったです。

当時の私は、

「私はHSPだから生きづらいんだ」

と思っていました。

実際、HSPの特徴と言われるものにかなり当てはまります。

でもHSPの定義って、「生まれつきの繊細さん」なんですよ。

私はもの心ついたころから虐待を受けて育ちました。

そのため、人の機嫌や空気の変化に敏感になることは、生き残るために必要なことでもありました。

だから正直なところ、この敏感さが生まれつきの気質なのか、それとも育った環境の影響なのかはわかりません。

でも、ひとつ言えるのは、人の機嫌を優先し、自分の気持ちを後回しにする癖は、モラハラの関係の中で私自身をとても苦しめたということです。

空気を読むこと自体が悪いわけではありませんが、

「怒らせないようにしよう」

「今は合わせた方がいい」

と、自分を押し殺す方向に向かってしまうと、人間関係の中で負担がどんどん大きくなっていきます。

→ 人の機嫌に振り回されていた私の実体験|私はHSPだから苦しいと思っていた

モラハラで自己肯定感が削られる仕組み

私は長い間、自分は自己肯定感が低い人間だと思っていました。

何か問題が起きるとまず自分を責める癖がありましたし、人の機嫌にも振り回されていました。

実際、親からの虐待やモラハラの影響で、自分に自信を持てなかった時期もあります。

でも今は、以前とは少し違った見方もできるようになりました。

私は昔から好奇心が強く、行動力もありました。

思い立ったら調べる。

行きたいと思ったら行く。

興味を持ったことはとりあえずやってみる。

そんな性格です。

だから「自分には価値がない」と思っていたというよりは、「自分より相手を優先すること」に慣れすぎていたのだと思います。

自分が少し我慢すれば丸く収まる。

相手の気持ちを理解した方がうまくいく。

争うくらいなら自分が折れた方が早い。

私はそうやって生きてきました。

そしてモラハラの関係の中で、その傾向は限界まで利用されました。

怒鳴られる。

人格否定される。

それでも私は「どうしたらうまくやれるだろう」と考え続ける。

本当ならば夫が向き合うべき問題なのに、私は「どうしたら改善できるだろう」と一人で考え続けていました。

つまり、夫は何も変える気がないのに、改善方法を考えていたんです。

→モラハラで自己肯定感が削られる理由|悪いのは夫なのに自分を責めていた

毒母育ちとモラハラ被害の関係

モラハラ被害に遭った人の中には、私のように毒親育ちだったという人もいます。 子どもの頃に身につけた人間関係のパターンが、大人になってからも影響するからです。

モラハラについていろいろ調べていくうちに、

「私と夫はそれぞれ実母に虐待を受けて育ったけど、なんで私はモラハラ被害者になり、夫はモラハラ加害者になったんだろう」

と思いました。

虐待と言ってもいろいろなパターンがあります。

その中でも私の母はネグレクトと暴力、夫の場合は過干渉と暴力でした。

そして、虐待を受けていた私たちには違いがありました。

私は10代になると母に徹底的に反抗していましたが一方で夫は、母親に従い続けていました。というかいまだに従い続けています。

そして大人になった結果も真逆でした。 私はモラハラ被害者、 夫はモラハラ加害者になったのです。

ここで毒親育ちだからこうなる、と言いたいわけではなくて、同じように虐待を受けて育っても、加害者にも被害者にもならない人はたくさんいます。

子どもの頃に身につけた生き方は、大人になってからも簡単には変わりません。

私の場合は、自分が我慢すればいいと思うことでした。

怒らせないようにする。

相手を優先する。

問題が起きたらまず自分を責める。

母との関係では生き延びるために必要だったのかもしれません。

私は昔から、自分が我慢した方が早いと思ってそうしていましたし、そのほうが楽だとさえ思っていました。

今はっきり思うのは、私が我慢したこと自体が問題だったとは思っていません。

しかし「ここから先はダメ」という境界線を引けていませんでした。

問題だったのは、その優しさや歩み寄りを当然のものとして受け取り、自分を変えようとしなかった夫の方です。

👉さらに詳しく知りたい方はこちら(内部リンク:毒母育ちとモラハラ被害の関係|同じ虐待でも私と夫は違う大人になった)

インナーチャイルドとモラハラ被害の関係

私は以前スピリチュアルにどハマりしていたので、インナーチャイルドはスピ用語だと思っていました(笑)

でも調べてみると、実際はもっと現実的な話でした。

私にとってのインナーチャイルドは、「幼少期に身についた反応や考え方」を理解するための考え方のひとつです。

前の章でHSPについて触れましたが、一般的にHSPが生まれ持った気質を指すのに対して、インナーチャイルドは幼少期の経験の中で身についた反応や考え方を見ていくものです。

モラハラに限らず、生きづらさや苦しさが続くとき、その背景に子どもの頃から繰り返してきた反応が関係していることがあります。

例えば、

  • 相手の感情をつい優先してしまう
  • 嫌でも断れない
  • 自分の気持ちより相手の顔色が気になってしまう
  • 何かあるとまず自分を責めてしまう

これって単なる性格じゃなくて、これまでの経験の中で身についた反応かもしれません。

何度もこのブログで書いていますが、私自身も長い間「自分が悪いのかもしれない」という思考から抜け出せませんでした。

そして今振り返ると、その考え方には幼少期の経験が大きく影響していたように思います。

インナーチャイルドという考え方は、そんな自分の反応を整理するためのひとつの視点になりました。

→(内部リンク:インナーチャイルドとモラハラ被害の関係|幼少期の傷は大人になっても影響する?)

自分を犠牲にしてしまう心理

人に合わせたり、空気を読んだりすることは、当時の私にとって当たり前のことでした。

嫌なことがあっても我慢する。

違和感があっても飲み込む。

その方が面倒なことにならない、1番平和だと思っていたからです。

今思えば、それはただ自分の気持ちを後回しにしているだけでした。

本当は嫌だと思っていても言えない。

違和感があっても飲み込む。

気づけば、それが当たり前になっていたのです。

当時の私は、それを苦しいことだとも思っていませんでした。

もちろん、

「きついな」

「なんで引き受けちゃったんだろう」

と後悔することもありましたが、

「役に立ててよかった」

「喜んでもらえてよかった」

という気持ちもありました。

だから私は、自分を後回しにすることを問題だとは思っていなかったのです。

むしろ、

「私がやった方が早い」

「私が我慢した方が丸く収まる」

そう考えることの方が多かったと思います。

今考えると、幼少期から身についた反応のクセって本当に怖いです(笑)

その積み重ねは、大人になってからの人間関係にもそのまま表れており、モラハラの関係の中でも、同じことを繰り返していたのです。

我慢しているつもりがなくても、心や体はちゃんと負担を受けています。

私自身、それに気づくまでかなり時間がかかりました。

👉 人に合わせてしまう心理|「私が我慢すればいい」が人生を壊す理由

④実践して分かったこと

知識を学んで、考え方を変えようとしても、最初はなかなかうまくいきませんでした。

実際には、夫に怒鳴られるたびに体が先に反応してしまったり、自分側に原因を置きすぎたり、我慢するパターンに戻ってしまったりして、思うように変われない時期が続きました。

それでも少しずつ動いてみて、うまくいかなくてもまた試してみる。

完璧主義で境界線の取り方が下手だったので、実践するのはなかなか苦労しました。

3歩進んで2歩下がる、5歩進んで10歩下がる、みたいな日々です(笑)

これまでの経験では、焦ったり、完璧に変わろうとすればするほど余計に遠回りになりました。

私の場合、回復に時間がかかるのは当たり前だと思っています。

なぜなら、

  • 幼少期からの虐待
  • 長年かけて身についた思い込みや生き残るための行動パターン
  • モラハラによるダメージ
  • 死にたいと思うほど追い詰められた時期

これらが重なっているからです。

しかも夫のモラハラは現在進行形です(笑)

過去の傷を整理しながら、同時にモラハラにも対処しなければいけません。

ここでは、その過程で私が実際に感じたことや、試してきたことをまとめています。

境界線を実践して起きた変化

境界線を意識するようになってから、関係の見え方が少しずつ変わってきました。

夫は変わりません。本人に変わる気がないので。でもその事実を、冷静に受け止められるようになりました。

昔は同じような言葉をぶつけられるたびに私も言い返したりして、泣いたり嗚咽したりすることもありました。

もちろん今でも腹が立つことはあります。

人格否定が酷い時は今でも数日引きずることがあります。

昔は傷つき、悲しみ、自分を責めていました。

今は「また人として終わったことを言っているな」としか思いませんし、涙すら出ません。

以前のように相手と同じ土俵に乗らなくなったことが大きいと思います。「相手を変えよう」ではなく「自分が消耗しない形に調整する」という感覚です。

以前の私は、夫が本気で変わろうとする姿勢を見せてくれたら、いつか関係は修復できるかもしれないと思っていました。

でも今はすでに3年半以上も全く変わる気配がありませんし、その間に私の気持ちも変わりました。

今では、仮に夫が変わったとしても、私は夫を愛することは二度とありません。

それに私は、一生この結婚生活を続けるつもりも毛頭ないですし、お金の問題が解決したら離婚する予定です。

今の私にとって大切なのは関係の修復ではなく、モラハラの中でも、自分が少しでも穏やかに過ごせる状態を保つことです。

→境界線を引いてみたらどうなった?|夫は変わらなかったけど私が楽になった話

知識だけでは変わらない理由

夫のモラハラを調べていくうちに、それらの行動には名前がついていることを知り、

「私の不快感は間違っていなかったんだ」

と思いました。

夫の場合、一般的なモラハラの特徴と違う部分がたくさんあって最初は困りましたが、当てはまる・当てはまらないことを分けながら、分析を続けました。

分析したら行動する。

結果を見て検証する。

うまくいかなければ修正して、また試す。

ひたすらこれの繰り返し。

その間もモラハラで傷つくことはありますが、それでも「じゃあ次はどうするか」を考えながら、試行錯誤を続けています。

これを続ける理由は、やられっぱなしが嫌だったからです。

もともと争いが嫌いな私でしたが、境界線を何度も踏み越えられたので戦うことにしました(笑)

やってみて、検証して、修正する。

でも最初は違和感がありましたし、罪悪感を感じることもありました。

例えば、今までなら我慢していた場面で自分の意見を伝えたり、断ったりすると、

「また怒鳴られたら疲れるな」

「また暴れられたら困るな」

という気持ちが出てきます。

このような反応は、私にとっては長い間、「我慢すること」が当たり前だったので、これまでと違う行動をすると心が「いつもと違う」と脳がネガティブに反応していただけです。

これはコンフォートゾーンと呼ばれる考え方なのですが、人は慣れた行動を「普通」だと感じるので、たとえその行動が自分を苦しめていても、急に変えようとすると違和感や罪悪感が出てきます。

でもそこで私は同じ間違いを繰り返したくなかったので、そのコンフォートゾーンを無視し続けました。

「今までとは違うことをしている証拠なんだ」

と思いながら、その後どうなるかを検証して、必要なら修正することを繰り返していくうちに自分の軸が固まってきました。

文章にすると簡単なように見えますが、時間もかかりましたし行動することは一番きつくて苦しかったです。

いまだに苦しいことの連続ですが、それでも、何も変えずにその場に居続けることの方が私には怖いことでした。

実践でしか見えない現実

実践してみて分かったのは、現実は本やYouTubeで学ぶほどシンプルではないということです。

境界線を引けばすべて解決するわけでもありませんし、知識を身につければ一気に変われるわけでもありません。

実際には、できる日もあればできない日もあるし、前に進んだと思ったら元に戻ったように感じる日もあります。

私の場合、一番大きかったのは「夫をどうにかしよう」とすることをやめたことでした。

以前は夫が変われば幸せになれると思っていました。でも夫は変わりません。本人に変わる気がないので。

→【2年無駄にした】モラハラ夫をセラピーに行かせた私が気づいたこと

私はというと、境界線を学び、自分を知り、何度も試行錯誤を繰り返した結果、以前よりずっと穏やかに過ごせるようになりました。

人間関係には教科書通りの答えがないから人は悩み、苦しみます。

答えがないのにずっと「正解」を探し続けてた。そしてその考え方が私を苦しめてました。でも今は、

「考えても、考えても答えが出ないなら、今は出ないんだから仕方ない。」

と割り切るようになりました。というか割り切るしかないと思いました(笑)

そんな考え方をしてからはいくらか気持ちが楽になりました。

また経験を積めば、その時に悩んでいた新しい答えが見つかるかもしれないし、それまではグレーのままでいいと思っています。

私にとって一番大きかった学びは、

知識だけでは変われないということ。

知識はスタート地点です。

実際に試してみないと、自分に合うかどうかも、本当に効果があるのかも分かりません。

私は試して、検証して、修正することを繰り返す中で、少しずつ自分なりのやり方を見つけていきました。

まとめ

ここまで、思考の整理、境界線の引き方、自分自身の理解、そして実践して分かったことについて書いてきました。

正直、どれも最初は結構難しいです。 私自身、本を読んだから急に変われたわけでも、知識をつけたから一瞬で楽になれたわけでもありません。

境界線を引くのも自分を知るのも、最初からうまくできたわけではなく、というか今でも普通に失敗します(笑)。

ただ、前みたいに「夫中心」で物事を考えることはかなり減りました。 夫や環境は変わっていません。

でも、自分の考え方や行動が少しずつ変わったことで、以前よりは楽に過ごせるようになりました。

そして、そうやって心を守る方法を学んだ次に考えたのが、「もし離婚するとしたら、何を準備しておけばいいんだろう?」ということ。

……とは言うものの、実際はそんなに綺麗に順番通りではなく、思考の整理も離婚の準備も、全部ごちゃ混ぜの同時並行でやっていました(ブログがごちゃつかないように、あえて順番に書いてるだけです)。

当時は本当に頭がおかしくなってたんで(笑)

どちらからやるといいとかは無いです。気になったほう、好きなほうから先にしてください。

次は、私が実際にやっている離婚準備や、お金・証拠・相談先についてまとめています。

→次のステップはこちら (内部リンク:実体験|モラハラ・DV夫との離婚準備6選|今すぐできる証拠・お金・手札の整え方)

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