日常のちょっとした会話でも、話し合いでも、返ってくるのはその話とは関係のない返答。
「あ~また論点をずらしてきてるよこの人・・・」
夫の論点ずらしが始まると、私がいくら説明をしても話を聞かないどころか、怒鳴って話を終わらせようとします。
そうなると、もう会話が成立不可能。
当時の私は、
「私の言い方が悪いのかもしれない」
と反省し、話し方や伝え方を変えようと努力し続けました。
しかし、一向に夫の論点ずらしは変わりません。毎日同じことの繰り返しです。
「このシーン、昨日も見た。」
そんな感覚になるくらい、同じ流れが1日に何度も、毎日繰り返されました。
この記事では、一般的な論点ずらしとは何か、そして、これを書いている今も続いている、モラハラ夫の論点ずらしについて書いていきます。
「論点ずらし」とは?
「論点ずらし」とは、話している内容とは別の話に変えてしまうことです。
例えば、
「この資料、今日までにお願いしてたよね?」
と確認したのに、
「そんな細かいこと気にするな。」
「前だってお前も遅れただろ。」
と話が変わってしまうような状態です。
話していた内容ではなく、別の話になるため、会話はなかなか前に進みません。
私の夫も、この論点ずらしを毎日何度も繰り返しています。
モラハラ夫の論点ずらし
モラハラの論点ずらしには、次のような特徴がよく見られます。
- 質問に答えない
- 相手の言い方や態度の話に変える
- 過去の出来事を持ち出す
- 「お前だって」と話をすり替える
私の夫はこれに加えて、論点をずらしたあとに怒鳴り、私を責め、会話そのものが終わってしまうことが何度もありました。
私が話しかけるときは、友達や家族に話すときと同じように、ごく普通の口調でした。
それでも、返ってくるのは質問の答えではありません。
例えば、
私
「財布どこに置いたっけ?」
夫
「俺はなにもしてない!俺のせいにするな!」
私
「○○について教えてほしいな」
夫
「お前はいつも俺を責める!」
私
「さっき言ってたことと違うよね?」
夫
「お前だって昨日○○だった!」
このように、私が聞いたことには答えず、別の話が始まります。
話題は、私が聞いた内容ではなく、
- 私の言い方
- 私の態度
- 過去の出来事
へ変わっていきます。
その結果、本来話したかったことは置き去りになり、会話も話し合いも前に進みません。
モラハラ夫はなぜ論点をずらすのか
私は夫が論点をずらす理由は、大きく2つあると思っています。
理由① 強い被害者意識
私の夫は、普通の確認や質問であっても、「責められた」と勝手に勘違いすることがよくあります。
「昨日約束したこと、覚えてる?」
と聞くだけで、
夫の中では、
「責められた」
という認識に一瞬で変わります。
同時に、夫の中で私は夫を攻撃していることになるので、
「そんな言い方するな!」
「お前はいつも俺を責める!」
と私への攻撃が始まります。
私には、夫の頭の中がこんな流れになっているように見えました。
「責められた」
↓
「自分を守らないと」
↓
「反撃しよう」
その結果、最初の会話内容からはかけ離れていきます。
理由② 自分の非を認めたくない
約束を破ったことや、自分の言動について話していても、まるでそんなことはなかったかのようにそのことには触れず、話題をすり変えます。
「お前はいつも俺を責める」
「お前だって昨日○○だった」
「俺はそんな約束してない」
「俺はいい夫なのに、お前は何でダメな妻なんだ?」
「お前みたいな娘がいてお前の家族はかわいそうだ」
話を別の方向へ、特に私を責める方向に持っていけば、自分の非について話さなくて済むからです。
夫に「あなたがやってることって論点ずらしだよ」と言ったこともありますが、本人はピンときてないようでした(笑)
夫は戦略的にモラハラをするタイプではなく、無意識の強い被害者意識と、自分の非を認めたくない気持ちが、論点ずらしにつながっている、というのが、私がたどり着いた答えです。
論点ずらしが毎日続くとどうなるのか
論点ずらしが一度だけなら、「今日は話が噛み合わなかった」で終わるかもしれません。
でも、それが毎日のように続くと、少しずつ心が削られていきます。
私の夫は論点ずらしだけでは終わらず、怒鳴りや人格否定も毎日のようにしてきます。
私は昔も今も、夫が怒鳴ったり人格を否定してきても、同じように怒鳴り返したり人格を否定したりはせず、相手の気持ちを確認しながら、事実と根拠を前提に話し合うようにしています。
何年も、そういう気持ちで真剣に夫と向き合っていれば、いつか伝わると思っていましたが、でも、私はもう疲れました。
あるとき完全に、もうこの人に何を話しても無駄だと思うようになりました。
確認したいことがあっても、相談したいことがあっても、返ってくるのは夫の主張を押し通す論点ずらしと怒鳴り声と人格否定。
夫に話しかける=論点ずらされる
そう思うとほんとうに疲れます。
最低限の会話ですら論点をずらされる生活が何年も続き、私は精神的にとても疲れました。
夜眠れなくなり、やっと寝れたと思っても疲れが取れません。
朝、目が覚めた瞬間から、
「あ、まだ生きてるんだ」
「今日も地獄みたいな1日がはじまる」
とまるで目覚まし時計がそれを知らせているような感覚になりました。
とにかく朝から寝るまで疲労感がひどく、しまいには自律神経を壊し、免疫まで落ちてしまいました。
👉 精神科で診断書を取るまでの話|モラハラ夫との生活が身体と精神に与えた影響
どうしても何か連絡事項があって夫に話をしないといけないときでも、
「あー今日は怒らないでほしいな。」
「今日は怒鳴らないでほしいな。」
「はぁ・・・疲れる」
と思いながら、どこにあるかもわからない夫の地雷を避けるように話しかけるようになりました。
夫とは、家族や友達と話すように自然な会話ができません。
「この人とは、普通の会話さえ望めない」
私の夫の場合、論点ずらしのあとには怒鳴り声と人格否定が待っています。
これが毎日何年も繰り返され、私は本当に疲れ切ってしまいました。
モラハラ夫に論点をずらされたらどうする?対処法はある?
ここまで読んで、「じゃあどう対処すればいいの?」と思った方もいると思います。
ここからは、対処法について書いていきます。結論を先に言うと、私の夫には何も効きませんでした。
ネットの対処法が通用しない理由
モラハラ夫に論点をずらされまくっていた私は、ネットで対処法なるものを検索したことがあります。
ネットでは、論点ずらしへの対処法として、
- 話がずれたことだけを冷静に伝える
- 話題を元に戻す
- 何度も繰り返す相手とは議論をやめる
といった方法が紹介されています。
私も、この考え方自体は正しいと思います。 ただし、これは相手が”冷静に話を聞ける人だったら”の話です(笑)
私の夫のように、すぐに論点をずらしたり、怒鳴り、人格否定をし、こちらの説明を聞かない相手には通用しません。
もし、 「今、話がずれているよ」 と伝えただけで「あぁそうだね、ごめん」と戻ってきてくれるなら、そもそもそんな人はモラハラではありません。
それに、何度も論点ずらしを繰り返す相手と話をやめることができたらそれに越したことはないですよね。
赤の他人ならそれは可能ですが、まぁ夫も他人ですが一緒に住んでる以上、必要最低限の話はしないといけないですしね。
私は、とにかく対処法として考えられる限りのことをやりました。
どうやったら伝えられるかを考えて、わかりやすく図や絵を書いて説明したこともあります。
話すと怒鳴られるので、手紙を書いたこともあります。
NLPやコミュニケーション、話し方や伝え方もありとあらゆることを試しました。
でも、夫の論点ずらしは一切変わりませんでした。むしろ、話し合いを続けようとすればするほど怒鳴られ、人格否定される。
論点をずらして相手を言い負かすことは簡単です。
でも、どうやって問題を解決していくかを考えるほうが難しい。
だからこそ夫婦で協力して、一緒に苦しみながら笑ったり泣いたりして、いろいろなことを乗り越えていくうちにお互いの信頼関係が築かれていく、それが結婚生活の続きだと私は思っていたのですが・・・
理想論かもしれないけれど、少しでもそれをやる努力をしないと、関係は壊れていくと思うんです。
だからこそ夫の問題に対しても、夫が悩んで苦しんでいるなら私は力になりたかった。
でも私は、そういったことを考えることは今は一切止めています。
私は夫に、私ができうる限りのことはしました。そこに後悔は一切ありません。
相手に伝わるよう努力するのは人として大切なことだと思っていますし、その考えは今も変わりません。
ただ、伝える努力をすることと、自分が壊れるまで向き合い続けることは、まったく別ものでした。
次にやるべきだったのは、夫に分かりやすく伝える工夫ではなく、夫との関わり方そのものを見直すことでした。
そこで実際に取り入れたのが「バウンダリー(境界線)」という考え方です。詳しくはこちらの記事に書いています。
👉 人間関係の境界線(バウンダリー)とは?モラハラ夫に振り回されないために私がやったこと
私がたどり着いた結論
私はずっと、夫と普通に話し合いがしたい、それだけでした。
何かを伝えるたびに返ってくるのは、論点ずらし、怒鳴り声、人格否定。
それでも常に自分側に原因を置いて、話し方や伝え方を工夫し、研究し、できることは何でも試しました。
理由はただ一つ、「普通の会話がしたい。」ただそれだけのために。
でも、論点ずらしがやむことはありませんでした。
なぜなら、夫がそれをやめようとしない、やめたくないからです。
話し合いは、相手にも話し合う意思があって初めて成立するものですが、夫にはその意思がないようです。
私は、いつか普通に話し合える日が来ると信じていましたが、残念ながらその日は来ませんでした。
今の私は、変わろうとしない人にこれ以上向き合い続けることはせず、自分を守ることを優先しています。