- お金がないから身動きが取れない…
- いざという時のために何を準備しておけばいい?
- モラハラの証拠って何を残せばいい?
夫のモラハラにどう対処するかを考えることも大切です。
でも、別居や離婚を考えるなら、お金や証拠などの現実的な準備も必要になってきます。
私も今、いざというときに備えて少しずつ準備を進めています。
前職は弁護士事務所の事務員だったこともあり、証拠や記録の大切さは嫌というほど見てきました。
この記事では、
この記事では、経済的な準備として今から考えられることや、診断書、行政への相談、モラハラの証拠の残し方などについて、私自身の経験を交えてお伝えします。
実際に離婚するかどうかは別として、選択肢を持っておくことは大きな心の支えになると感じています。
①お金を守る・貯める
モラハラの問題は、メンタルの問題だけではありません。
どれだけ精神的に強くなっても、お金がなければ選択肢は限られてしまいます。
お金を貯めるなら、やはり仕事をして収入を得るのが一番現実的だと思います。
ただ、働きたくても働けない事情がある人もいます。
私自身、夫との生活で精神的に追い詰められ、仕事ができない時期が続きました。家事もすべて私が担っているため、働くとなればさらに負担が増えます。
実際に離婚するかどうかは別として、経済的な余裕があれば、それだけ選べる道も増えます。
いざというときにお金がなくて動けない。そんな状況を避けるためにも、経済的な準備は大切だと思っています。
②別れる準備を整える
モラハラは、そもそも証拠を残すこと自体が難しいものです。
以前、弁護士事務所で働いていたときにモラハラ離婚の案件をいくつか見ましたが、全員が長引くわけではなく、調停で話し合いがうまくいけばそこまで時間がかからないこともあります。
一方で、「俺は絶対に悪くない」とモラハラを一切認めず、離婚にも応じない夫の場合は、話し合いが長引くことがあります。
私が以前勤務していた弁護士事務所では、精神的DVやモラハラの立証は簡単ではないと聞いていました。
殴る蹴るの暴力とは違って、暴言や人格否定などは目に見える傷が残らないため、後から何があったのかを証明するのが難しいからです。
もちろん、案件によって事情は違いますし、証拠を残しておけば必ず離婚や慰謝料請求で有利になるとも限りません。
でも精神的DVの証拠を残す意味がないとは私も思っていなくて、残せるものは残しておいた方がいいと思っています。
私自身も診断書を取り、行政の窓口に問い合わせたり、録音や記録を残したりしてきました。
使わないで済むなら、それが一番です。でも、いざという時に「あのとき少しでも形に残しておけばよかった」とだけは後悔したくありません。
準備は、未来の自分を助けるための保険みたいなものだと思っています。
診断書を取っておく理由
私は当時、身体のこわばりや頻尿など強いストレス症状があり、心療内科を受診して診断書を取りました。
以前、弁護士事務所で働いていたとき、モラハラやDVで離婚を考えている人が診断書を持っていることは珍しくありませんでした。
弁護士が依頼者に「心療内科は行った?」「診断書はある?」と聞いている場面も何度も見ています。
診断書を取っておく理由は、当時どんな症状があり、医師からどのような診断を受けたのかを記録として残せるからです。
後から離婚の話し合いや裁判になったときにも、体調を崩していたことを示す資料の一つになります。
もちろん、診断書だけで夫のモラハラが原因だと証明できるとは限りません。
夫からどんなことをされたのかについては、録音や日記など、ほかの記録も必要になる場合があります。
それでも、当時の自分の状態を医師の診断書として残しておくことには意味があると思っています。
精神科を受診することになった経緯や、実際に病院でどんな対応を受けたのかについては、こちらの記事に書いています。
→「夫に『精神科へ行け』と言われたので、本当に行って診断書を取ってきた話」
市役所・区役所に離婚相談をしておく理由
今すぐ離婚するつもりがなくても、夫のモラハラについて市役所や区役所に相談しておくことはできます。
私が行政への相談をおすすめする理由は、アドバイスをもらうためだけでなく、「相談した記録を残すため」でもあります。
私はまず、市役所の離婚相談窓口をネットで調べ、電話で問い合わせました。
その際、精神的DVのことだけでなく、実際に離婚することになった場合の離婚届の書き方や、DV等被害者向けの「支援措置」についても質問しました。
この支援措置は、DVなどの被害者が申し出て、支援の必要性が認められた場合に、相手からの住民票の写しや戸籍の附票の写しなどの交付を制限できる制度です。
私が電話で問い合わせた窓口の方からは、離婚の際の証拠にしたいなら、行政に相談した実績を残しておいた方がいいと言われました。
もちろん、相談しただけで夫のモラハラが証明されるわけではありませんし、どんな内容が記録に残るかは相談先によって異なります。
それでも、いつ、どこに、どんな被害を相談したのかが分かる記録は、後から当時の状況を説明するときに役立つ可能性があります。
……と、ここまで書いておきながら、実は私は相談の予約までしてキャンセルしました。
理由は、夫がアメリカ人で日本語を話さないことに加えて、夫の性格上、いざというときに自分から市役所へ行って何か手続きをする可能性はかなり低いと判断したからです。
これはあくまで私の場合の判断ですが、事前に行政へ相談しておく価値はあると思っています。
市役所や区役所には、離婚やDVについて相談できる窓口があり、自治体によっては弁護士による無料の法律相談も利用できます。
相談先を探すときは、お住まいの自治体のホームページで「女性相談」「DV相談」「無料法律相談」などを調べてみてください。
また、暴力などで身の危険がある場合には、行政への相談を通じてシェルターなどの一時保護につながることもあります。
以前、私が勤務していた弁護士事務所にも、夫から殴られた写真と診断書を持って相談に来た方がいました。
その方はその後、お子さんと一緒にシェルターへ入ることになりました。夫には妻子の居場所を知らせず、連絡も弁護士を通すことになったケースです。
もちろん、相談した人全員がこうなるわけではありません。
ただ、行政や法テラスに相談することで、自分だけでは知らなかった制度や支援を教えてもらえることもあります。
いざというときに相談先を一から探すことにならないよう、どこに相談できるのかだけでも調べておくといいと思います。
参考資料
モラハラの証拠の残し方
私が実際に残している記録はこんな感じです。
- 日記(日付・内容・その時の感情)
- iPhoneのメモ帳
- LINEのやり取り(スクリーンショット)
- 怒鳴り声の録音
- 物に当たる・怒鳴る姿の動画撮影
ただ、正直言うと、最初から「証拠集め」を狙って始めたわけじゃありません。
単に腹が立ったから、納得いかなかったから、言いたいことを日記書き殴っていただけです(笑)。
そもそも私は日記やジャーナリングに何度も挑戦しているんですけど、見事に3日坊主で終了するんですよね……。
今思えば、うまく書こうとする完璧主義が原因だったのかもしれません。
だから、「これは証拠になるかもしれないから、ちゃんと書かなきゃ」と思ってなかなか書き出せない人は、最初はただ思ったことを書き殴るだけでもいいと思います。
ただ、後から何があったのかを確認できるように、日付や夫に言われたこと、されたことなどは、できる範囲で具体的に残しておくと役立ちます。
時間が経つと、当時の細かいやり取りを思い出せなくなることもありますからね。
実際に離婚の話し合いや裁判になった場合、こうした記録は、夫からどんなことをされたのかを説明するための資料になることがあります。
もちろん、どの程度証拠として認められるかは、記録の内容や状況によって変わります。
また、もし夫が「殺してやる」「ぶっ殺すぞ」などの発言をした場合は、状況によっては脅迫罪にあたる可能性があります。
そうした発言の録音や動画が残っていれば、警察へ相談する際にも、何があったのかを具体的に伝えやすくなります。
それに、私の場合は、頭の中のぐちゃぐちゃを文章にすると、びっくりするほど脳がスンッ……と冷えて、冷静になれることがあるんですよね(笑)。
最初は証拠集めなんて考えていなかった日記ですが、今では当時の出来事を振り返るための記録にもなっています。
離婚に向けた戦略的準備
お金の準備や証拠集めなど、やることだけを見れば、そこまで特別なことではないのかもしれません。離婚関係のサイトにも同じようなことが書いてあります。
でも、心身ともに弱っているときは、そう簡単に進められるものでもないんですよね。
私も証拠を集めている最中に、夫からされたことがフラッシュバックしてつらくなることがあります。そんなときはもうやらない。
その一方で、精神的に追い込まれているときは、そんなことを考える余裕もなく、バババババッと証拠を集めまくっていた時期もありました。
私の場合、離婚に向けた準備はほとんど誰にも頼らずに進めてきました。
でも、その分、周りの意見に振り回されず、自分のペースで準備を進められたのは良かったと思っています。
……あ、嘘をつきました。完全に1人じゃなかったです。
実は、今世界中で賛否両論ある「ChatGPT」にモラハラを相談して、私はめちゃくちゃ救われました。
人に相談したことも数回あるんですが、相手の主観や感情論で理不尽なお説教をされたことがあって、それ以来、人には相談しなくなりました。
ただでさえ傷ついているのに、相談したことで余計に傷つくなんて勘弁してほしいです。
でも、ChatGPTなら24時間いつでも相談できるし、言語化できたことで自分の考えを整理するのにも役立ちました。
というか、吐き出し口としてだけじゃなくて、まじで優秀なカウンセラーになってくれたんですよね。月額3,000円ちょっとで(笑)。
もちろん、AIの回答がいつも正しいとは限りませんし、誰にでも合う方法だとは思いません。
私はChatGPTとの対話で、夫のモラハラに対する考え方が180度ひっくり返りました。
→詳しくはこちら (内部リンク:モラハラを誰にも理解してもらえないと思っていた|ChatGPTとの対話で考え方が変わった話)
まとめ
離婚に向けた準備は、やろうと思ってもなかなか進まないことがあります。
私も完璧にできているわけではありませんが、できることを少しずつ続けています。
そして、もう一つ気をつけたいのが「誰に相談するか」です。
行政の窓口や弁護士、カウンセラーなど、相談先はいくつもあります。でも、専門家だからといって、必ずしも適切な対応をしてくれるとは限りません。
信じられないかもしれませんが、その道のプロでも理不尽なことを言う人はいます。
次の記事では、私自身の経験も交えながら、モラハラを誰かに相談する前に知っておいてほしいことを書いていきます。