モラハラ夫は変わるのでしょうか。
私も最初の2年ほどは、
「いつか変わってくれるかもしれない」
「本人が気付けば、きっと変われるはず」
そう信じて夫と向き合っていました。
話し合い、支え、夫の怒りの原因を理解しようとし、セラピーにも望みをかけました。
でも、その期待は少しずつ薄れていき、今はゼロになりました。
いやむしろマイナスです(笑)
なぜ期待がゼロを通り越してマイナスになったのか。この記事では、その一部始終を書いていきます。
最初の2年は「いつか変わる」と信じていた
私が夫の変化を信じていたのには、理由があります。
一つは、私自身の経験です。私も困難な家庭環境で育ちましが、時間をかけて自分と向き合って、少しずつ乗り越えてきました。
だから「人は変われる」ということを、私は自分の実感として知っていたのです。
「私にできたのだから、夫にもできるはず」
今考えると、これは私の勝手な価値観でしたが、当時の私はそう思っていました。
もう一つは、夫の怒りの背景を知っていたことです。夫には、親から虐待を受けたトラウマがありました。
つまり、怒りには原因がある。原因があるなら、そこに向き合えば変われるはずだと思っていました。
理由もなく怒る人ではなく、傷を抱えた人なのだと。
それに、夫には、時々とはいえ謝る日も、優しい日もありました。
そういう姿を見るたびに、
「本当はこの人も苦しいだけなんじゃないか」
と思っていました。
怒鳴っている夫が本当の夫なのではなく、優しい日の夫が本当で、トラウマがそれを邪魔しているだけ。
その頃の私は、そう信じていました。
期待していた変化は起きなかった
先に結論を書きます。夫は変わりませんでした。3年半経った今も、です。
ややこしいのは、変わったように見える瞬間があったことです。
変わったように見える瞬間はあった
怒鳴った後、時間が経ってから謝ってくる。泣きながら謝ってきたことも、数えるほどですがあります。
優しく接してくる日もありました。
そういう姿を見ると、
「今度こそ分かってくれたのかもしれない」
と思ってしまいました。
「謝れるということは、悪かったと自覚しているということ」
「泣くほど反省しているなら、もう繰り返さないはず」
「今度こそ夫は変わるかも」
その時の私は、そう勘違いしていました。
でも数時間後・数日後には元に戻る
私が「変わった」と思っていたのは、勘違いでした。
数時間後か、数日後にはまた同じように怒鳴り、人格を否定し、暴言を吐く。
そしてまた気まぐれで謝り、優しくなり、また怒鳴る。この繰り返し。
その気まぐれに、私はだいぶ振り回されていました。
怒鳴った後に謝っても、優しくなっても、それは夫が反省したからではありません。
もしも本当に反省していたら、次に怒鳴らないように努力をするために、
「なぜ俺は妻に怒鳴ってしまうんだろう」
私なら、まずそこから考えます。
でも、私が見ている限りでは、夫が自分の行動を振り返っている様子は一切ありませんでした。
→モラハラのハネムーン期に騙されない方法【優しくなっても信じるな】
それでも私がやり続けたこと
夫が同じことを繰り返すたびに、私は自分の夫への関わり方を疑っていました。
「私が何か間違えているんじゃないか」
「もっとやれることがあるんじゃないか」
私、何度もこのブログでこの言葉を書いていますよね(笑)
当時の私は、自分側に原因を100%置いて考えていたので、夫から怒鳴られるのは私に原因があるからだと思っていました。
だから、どうすればいいのかをネットや本で探しまくって、
「私が夫だったら妻にどういう風に扱ってほしいか」
など、よく夫目線で考えたりもしていました。
話し合いを続けた
夫がすぐにキレて怒鳴り、暴言、人格否定してくることに対して私は本当に疲れ切っていました。
でも、それはやめてほしいと思っていたので、問題を解決したくて何度も話し合いを試みました。
伝え方を変え、タイミングを変え、言葉を選び、何百回も話し合おうとしました。
それでも夫との話し合いは、最後までまとまりませんでした。
何をどう試して、なぜ話し合いにならなかったのは、この記事に全部書いています。
怒りの原因を理解しようとした
夫の怒りの背景には、親から受けた虐待のトラウマがあります。
私も同じように虐待を受けて育ったので、親のトラウマという話は、私にとって他人事ではありませんでした。
だからこそ、怒りをただ責めるのではなく、原因ごと理解しようとしました。
生い立ちの話を聞き、「この人の怒りには理由がある」と考えて接してきました。
でも、私が夫の過去をどれだけ理解しても、怒鳴り声は止まりませんでした。
それでも私は、夫を愛していたし、信じていました。だから許し続けました。
しかし、だんだんと私の身体には不調が出はじめました。
夫を理解しようとした結果、残ったのは、何も変わらない夫と、壊れていく私でした。
→精神科で診断書を取るまでの話|モラハラ夫との生活が身体と精神に与えた影響
支えて、待った
これは長い戦いになるだろうな、とは思っていました。
私も実母から虐待を受けて育ちましたが、大人になってから7年かけて向き合い、七割がたは折り合いをつけてきました。
その間、かなり苦しかったですが、支えてくれる人は誰もおらず、一人でここまで来ました。夫とは違います。夫には、私がいました。
私自身、傷と向き合う中で、溜め込んだものを出すことの意味は知っていたつもりです。
だから夫についても、溜まっているものを出し切れば、徐々に落ち着いていくかもしれないと考えていました。
私は今でも、感情を出すこと自体は大切だと思っています。
理不尽なことをされたら、怒っていい。我慢ばかりしていたら、心にも身体にも毒だからです。
だから夫の怒りも、出し切ればいつかは空になると思って、受け止め続けました。
自分がサンドバッグになっていることには、目をつぶって。
でも、これには根本的な見落としがありました。怒っていいのは、理不尽なことを「された」側です。
長い間、理不尽なことをしていたのは夫で、されていたのは私です。
夫の怒りは、出し切れば空になる正当な怒りではありません。中身は、ただの八つ当たりです。
子どもの頃に自分の母親に甘えられなかった分を、私に要求している。
そして怒鳴っても、人格を否定しても、私がそばにいるかどうかを確かめる。
夫が口に出したわけではありません。でも、夫の行動は毎回こう言っていました。
「まだ大丈夫」
「もっといけるな」
「俺のこと見捨てたらダメだからな」
実際、夫の理不尽な言動は、どんどんひどくなっていきました。
→ 愛着障害の男性の特徴とは?なぜ妻だけに怒りをぶつけるのか【実体験】
なぜ変わらなかったのか
必要だったのは、夫自身が「自分は変わらなければいけない」と思うことです。
夫のそばには、同じように虐待を受けて育ち、7年かけて自分の傷と向き合ってきた妻がいました。
責めずに理解しようとして、回復までの道も知っている。
変わりたい人間からしたら、これ以上ない環境です。夫はそれを、全部使わなかったどころか壊しました。
正直に言います。もったいないにもほどがあると思っています。
夫は、怒鳴ることも人格否定も、精神的DVだとは思っていません。悪いことだとすら思っていません。
夫の中で悪いのは、いつも「怒らせる私」です。
自分は間違っていないのだから、直すところもない。
だから変わる努力を一つもしなかったし、する理由すら、夫の中には存在しない。
私が7年間自分を変える努力を続けてこられたのは、「このままではだめだ」と自分で思ったからです。
あれは、誰かに言われてできることではありません。
夫には、その「このままではだめだ」が一度もありません。だから、何年経っても同じままなのです。
なぜ夫はここまでキレやすく、そして自分を疑わないのか。その背景については、この記事で書いています。
→ 虐待で脳は萎縮する?キレやすい大人になる理由【モラハラとの関係】
人は、自分が問題だと思っていないことを、自分から直そうとはしません。
「いつか変わる」という期待は、もうゼロになった
いま、夫が変わるかもという期待はゼロです。
夫自身は、「変わる」と言い続けてきました。
「もう怒鳴らない」
「今度こそ直す」
何度聞いたか分かりません。でも、その言葉の後に行動が続いたことは、一度もありませんでした。
私が期待をやめ、夫を信じる気持ちが冷めたのは、言葉と行動がまったくの別物だと、さんざん見せられてきたからです。
もしかしたら、いつかは変わるのかもしれません。でもそれは誰にも分かりません。
ただ、正直に言うと、もうどうでもいいという気持ちが大きいです。
変わるなら変わればいい。でも、変わるかどうかは夫の問題であって、私はもう、それを自分の人生の予定に入れていません。
期待を手放して、変わったことがあります。時間とお金の使い道です。
以前は「どうしたら夫が変わるか」に使っていたものを、いまは「自分がいつでも動けるようになるため」に使っています。
いつ離婚をいつするかは決めていません。ただ、いつ決めてもいいように、準備だけは進めています。
👉 モラハラ離婚の準備で私がやったこと|お金・証拠・相談先の話
夫が変わるのを待っていた頃、私の毎日は夫の機嫌次第でした。
いまは違います。夫が変わっても、変わらなくても、私は自分の準備を進めるだけです。
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