モラハラ夫は変わるのか?3年半向き合って分かったこと

モラハラ夫は変わるのでしょうか。

私も最初の2年ほどは、

「いつか変わってくれるかもしれない」

「本人が気付けば、きっと変われるはず」

そう信じて夫と向き合っていました。

話し合い、支え、夫の怒りの原因を理解しようとし、セラピーにも望みをかけました。

でも、その期待は少しずつ薄れていき、今はゼロになりました。

いやむしろマイナスです(笑)

なぜ期待がゼロを通り越してマイナスになったのか。この記事では、その一部始終を書いていきます。

目次

最初の2年は「いつか変わる」と信じていた

私が夫の変化を信じていたのには、理由があります。

一つは、私自身の経験です。私も困難な家庭環境で育ちましが、時間をかけて自分と向き合って、少しずつ乗り越えてきました。

だから「人は変われる」ということを、私は自分の実感として知っていたのです。

「私にできたのだから、夫にもできるはず」

今考えると、これは私の勝手な価値観でしたが、当時の私はそう思っていました。

もう一つは、夫の怒りの背景を知っていたことです。夫には、親から虐待を受けたトラウマがありました。

つまり、怒りには原因がある。原因があるなら、そこに向き合えば変われるはずだと思っていました。

理由もなく怒る人ではなく、傷を抱えた人なのだと。

それに、夫には、時々とはいえ謝る日も、優しい日もありました。

そういう姿を見るたびに、

「本当はこの人も苦しいだけなんじゃないか」

と思っていました。

怒鳴っている夫が本当の夫なのではなく、優しい日の夫が本当で、トラウマがそれを邪魔しているだけ。

その頃の私は、そう信じていました。

期待していた変化は起きなかった

先に結論を書きます。夫は変わりませんでした。3年半経った今も、です。

ややこしいのは、変わったように見える瞬間があったことです。

変わったように見える瞬間はあった

怒鳴った後、時間が経ってから謝ってくる。泣きながら謝ってきたことも、数えるほどですがあります。

優しく接してくる日もありました。

そういう姿を見ると、

「今度こそ分かってくれたのかもしれない」

と思ってしまいました。

「謝れるということは、悪かったと自覚しているということ」

「泣くほど反省しているなら、もう繰り返さないはず」

「今度こそ夫は変わるかも」

その時の私は、そう勘違いしていました。

でも数時間後・数日後には元に戻る

私が「変わった」と思っていたのは、勘違いでした。

数時間後か、数日後にはまた同じように怒鳴り、人格を否定し、暴言を吐く。

そしてまた気まぐれで謝り、優しくなり、また怒鳴る。この繰り返し。

その気まぐれに、私はだいぶ振り回されていました。

怒鳴った後に謝っても、優しくなっても、それは夫が反省したからではありません。

もしも本当に反省していたら、次に怒鳴らないように努力をするために、

「なぜ俺は妻に怒鳴ってしまうんだろう」

私なら、まずそこから考えます。

でも、私が見ている限りでは、夫が自分の行動を振り返っている様子は一切ありませんでした。

→モラハラのハネムーン期に騙されない方法【優しくなっても信じるな】

それでも私がやり続けたこと

夫が同じことを繰り返すたびに、私は自分の夫への関わり方を疑っていました。

「私が何か間違えているんじゃないか」

「もっとやれることがあるんじゃないか」

私、何度もこのブログでこの言葉を書いていますよね(笑)

当時の私は、自分側に原因を100%置いて考えていたので、夫から怒鳴られるのは私に原因があるからだと思っていました。

だから、どうすればいいのかをネットや本で探しまくって、

「私が夫だったら妻にどういう風に扱ってほしいか」

など、よく夫目線で考えたりもしていました。

話し合いを続けた

夫がすぐにキレて怒鳴り、暴言、人格否定してくることに対して私は本当に疲れ切っていました。

でも、それはやめてほしいと思っていたので、問題を解決したくて何度も話し合いを試みました。

伝え方を変え、タイミングを変え、言葉を選び、何百回も話し合おうとしました。

それでも夫との話し合いは、最後までまとまりませんでした。

何をどう試して、なぜ話し合いにならなかったのは、この記事に全部書いています。

怒りの原因を理解しようとした

夫の怒りの背景には、親から受けた虐待のトラウマがあります。

私も同じように虐待を受けて育ったので、親のトラウマという話は、私にとって他人事ではありませんでした。

だからこそ、怒りをただ責めるのではなく、原因ごと理解しようとしました。

生い立ちの話を聞き、「この人の怒りには理由がある」と考えて接してきました。

でも、私が夫の過去をどれだけ理解しても、怒鳴り声は止まりませんでした。

それでも私は、夫を愛していたし、信じていました。だから許し続けました。

しかし、だんだんと私の身体には不調が出はじめました。

夫を理解しようとした結果、残ったのは、何も変わらない夫と、壊れていく私でした。

→精神科で診断書を取るまでの話|モラハラ夫との生活が身体と精神に与えた影響

 支えて、待った

これは長い戦いになるだろうな、とは思っていました。

私も実母から虐待を受けて育ちましたが、大人になってから7年かけて向き合い、七割がたは折り合いをつけてきました。

その間、かなり苦しかったですが、支えてくれる人は誰もおらず、一人でここまで来ました。夫とは違います。夫には、私がいました。

私自身、傷と向き合う中で、溜め込んだものを出すことの意味は知っていたつもりです。

だから夫についても、溜まっているものを出し切れば、徐々に落ち着いていくかもしれないと考えていました。

私は今でも、感情を出すこと自体は大切だと思っています。

理不尽なことをされたら、怒っていい。我慢ばかりしていたら、心にも身体にも毒だからです。

だから夫の怒りも、出し切ればいつかは空になると思って、受け止め続けました。

自分がサンドバッグになっていることには、目をつぶって。

でも、これには根本的な見落としがありました。怒っていいのは、理不尽なことを「された」側です。

長い間、理不尽なことをしていたのは夫で、されていたのは私です。

夫の怒りは、出し切れば空になる正当な怒りではありません。中身は、ただの八つ当たりです。

子どもの頃に自分の母親に甘えられなかった分を、私に要求している。

そして怒鳴っても、人格を否定しても、私がそばにいるかどうかを確かめる。

夫が口に出したわけではありません。でも、夫の行動は毎回こう言っていました。

「まだ大丈夫」

「もっといけるな」

「俺のこと見捨てたらダメだからな」

実際、夫の理不尽な言動は、どんどんひどくなっていきました。

→ 愛着障害の男性の特徴とは?なぜ妻だけに怒りをぶつけるのか【実体験】

なぜ変わらなかったのか

必要だったのは、夫自身が「自分は変わらなければいけない」と思うことです。

夫のそばには、同じように虐待を受けて育ち、7年かけて自分の傷と向き合ってきた妻がいました。

責めずに理解しようとして、回復までの道も知っている。

変わりたい人間からしたら、これ以上ない環境です。夫はそれを、全部使わなかったどころか壊しました。

正直に言います。もったいないにもほどがあると思っています。

夫は、怒鳴ることも人格否定も、精神的DVだとは思っていません。悪いことだとすら思っていません。

夫の中で悪いのは、いつも「怒らせる私」です。

自分は間違っていないのだから、直すところもない。

だから変わる努力を一つもしなかったし、する理由すら、夫の中には存在しない。

私が7年間自分を変える努力を続けてこられたのは、「このままではだめだ」と自分で思ったからです。

あれは、誰かに言われてできることではありません。

夫には、その「このままではだめだ」が一度もありません。だから、何年経っても同じままなのです。

なぜ夫はここまでキレやすく、そして自分を疑わないのか。その背景については、この記事で書いています。

→ 虐待で脳は萎縮する?キレやすい大人になる理由【モラハラとの関係】

人は、自分が問題だと思っていないことを、自分から直そうとはしません。

「いつか変わる」という期待は、もうゼロになった

いま、夫が変わるかもという期待はゼロです。

夫自身は、「変わる」と言い続けてきました。

「もう怒鳴らない」

「今度こそ直す」

何度聞いたか分かりません。でも、その言葉の後に行動が続いたことは、一度もありませんでした。

私が期待をやめ、夫を信じる気持ちが冷めたのは、言葉と行動がまったくの別物だと、さんざん見せられてきたからです。

もしかしたら、いつかは変わるのかもしれません。でもそれは誰にも分かりません。

ただ、正直に言うと、もうどうでもいいという気持ちが大きいです。

変わるなら変わればいい。でも、変わるかどうかは夫の問題であって、私はもう、それを自分の人生の予定に入れていません。

期待を手放して、変わったことがあります。時間とお金の使い道です。

以前は「どうしたら夫が変わるか」に使っていたものを、いまは「自分がいつでも動けるようになるため」に使っています。

いつ離婚をいつするかは決めていません。ただ、いつ決めてもいいように、準備だけは進めています。

👉 モラハラ離婚の準備で私がやったこと|お金・証拠・相談先の話

夫が変わるのを待っていた頃、私の毎日は夫の機嫌次第でした。

いまは違います。夫が変わっても、変わらなくても、私は自分の準備を進めるだけです。

あわせて読みたい:愛してると言いながら傷つける|モラハラ夫の愛情確認の罠

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