守護霊はガチムチ外国人でした。―「めちゃくちゃ当たる」ユタに会った話―

先日、「めちゃくちゃ当たる」と紹介されたユタに会ってきた。

会う前の私は、めちゃくちゃビビってた。

モラハラ夫と離婚のこと。

私が何も言っていないのに全部見透かされて、

「あなた、このままだと大変なことになりますよ」

とか、

「近いうちに死にますよ」

とか、

人生がひっくり返るようなことを言われたらどうしよう。

なんで予約したんだ。
行くのが怖すぎる。

なんせ「めちゃくちゃ当たる」らしい。

何がどこまで当たるのかも、よく分からない。

むしろ、分からないから怖い。

いや、落ち着け。

……いや、まだ何も言われてないうちから不安になるな自分。

ピンチはチャンスだぞ。

そんなわけで、覚悟を決めて会いに行ってきました。

私は一体、何を言われたのでしょうか。

本当にズバズバといろんなことを当てられたのか?

それとも―――。

※途中で怖い話があります。苦手な方はお気を付けください。

目次

ユタとは?

沖縄のユタを扱った研究では、ユタは「民間巫者」や「シャーマン」などと呼ばれています。

ざっくり言うと、神や霊、祖先などの見えない存在とつながり、その言葉を人に伝えたり、生活上の悩みについて助言したりする人です。

運勢、結婚、屋敷、病気や商売の不調など、かなり幅広い相談を扱うようです。

琉球新報の「沖縄用語辞典」では、祖先やマブイ(霊魂)に関する相談は重要な役割のひとつで、家系や出自の確認、位牌を誰が継ぐかといった相談、祖先に関する儀礼などにも関わってきています。

大きな仏壇やお墓を持つ家系は、その一家のお抱えのユタがいることもよく聞きます。もちろん表には出てこない話です。

つまりユタは沖縄の祖先信仰や暮らしの中で、人と神・祖先・霊的な世界をつなぐ役割を担ってきた存在です。

ユタとノロの違い

沖縄にはユタのほかに、「ノロ」と呼ばれる女性の神職もいました。

ノロは今でいう公務員、ユタは民間。

めちゃくちゃ雑に言うと、これです。

実際、琉球王国では各地のノロは首里王府から任命されていて、ノロが祈る相手も、個人の「彼氏と結婚できますか?」みたいな話ではなく、国王や王国、地域共同体に関することです。

五穀豊穣や航海安全、地域の祭祀などを担う、いわば公的な神事を司っていたのがノロ。

一方のユタは、個人や家族から相談を受ける民間の存在。

ちなみに、王府がノロを任命する制度は琉球王国の解体とともに公的な地位を失っています。

これを書いている2026年現在も地域によって祭祀を受け継いでいる人はいますが、高齢化や後継者不足で続けるのが難しくなっている地域もあるようです。

その一方で、YouTubeを開くと、

「ノロの末裔です」
「ノロの血筋です」

という人がいる。

ごめんだけど、みんな胡散臭い。笑

だって本物は表に出てこないとよく聞くからね。

なお、研究上は「ノロ=共同体、ユタ=個人」と100%きれいに分けられるわけではなく、地域によって役割が重なっていた例もあったそうです。

ユタと霊能者の違い

霊や神など、目に見えない存在とつながったり、何かを感じ取ったりするとされる人を広く「霊能者」と呼びます。

一方のユタは、その中でも沖縄や奄美の文化、祖先信仰と深く結びついてきた存在です。

シンプルに言うと、

霊能者=霊的な力を持つとされる人全般
ユタ=沖縄・奄美の文化的背景を持つ霊的な相談役

という感じ。

なので、ユタを「沖縄の霊能者」と説明しても大きくは外れていないけど、実際には祖先や家系、マブイ、地域の信仰など、沖縄独自の文化がかなり濃く関わっています。

単に「霊が見える人」だけでは説明しきれない存在、ということですね。

どんな人がユタになる?

ユタには資格があるわけでもないので、「私はユタです」と名乗ればあなたもユタです。笑

これまでの研究では、ユタは親から子へそのまま受け継ぐ世襲型というより、「神に選ばれた」「神から呼ばれた」と考えられる人がユタになっていくケースが多いとされています。

とはいえ、隔世遺伝みたいなものもよく聞きます。

祖母がユタで、その能力が孫に受け継がれてる、とかね。

その過程でよく出てくるのが、「カミダーリ」と呼ばれるもの。

  • 眠れない
  • 気持ちが落ち着かない
  • 食欲がなくなる
  • めまいがする
  • 誰もいないのに声が聞こえる
  • この世のものではないものが見える

こうした心身の不調や不可思議な体験を、「神に呼ばれているサイン」と受け取ることがあるそうです。

そして、別のユタに相談したりしながら、自分の役目を受け入れてユタになっていく。

……というのが、昔から語られてきた典型的な流れ。

ただし、現代のユタはそうじゃないらしい。

2020年の日本文化人類学会の発表では、カミダーリを経験しないユタや、トランス状態で霊視をしないユタ、さらには「自分はユタではなく霊能者」と考える人まで報告されています。

つまり、

「この条件を満たしたらユタ」

という明確な資格や線引きがあるわけではないらしい。

まあ沖縄では、「ユタの半分以上は詐欺」なんて話もよく聞く。笑

これは余談ですが、カミダーリは統合失調症の症状と似てるらしい。

「医者半分、ユタ半分」という沖縄の考え方

沖縄には昔から、

「医者半分、ユタ半分」

という言葉があります。

病院に通っても良くならない、医師によって診断が違う、原因がよく分からない。

そんなときに、

「じゃあユタにも見てもらってみるか」

というような感じです。

実際、大阪大学の研究では、「医者半分、ユタ半分」は、医者が治せるものとユタが治せるものが半分ずつある、という意味の言葉として紹介されています。

「ユタに行きなさい」ってアドバイスするお医者さんもいるということは私もよく聞く。

逆にユタのほうから相談者に「病院へ行った方がいい」と勧める例もあります。

沖縄県立看護大学の文献レビューでも、沖縄では民間信仰が生活の中に根付いていて、現代医療とユタ信仰が併存してきたことが紹介されています。

沖縄では、そんな世界が昔から普通に存在しています。

病院とユタ、まさかの二刀流。笑

大谷さんやな。

私のこれまでのユタ遍歴

昔は今よりも見えない世界のことを信じていました。

なんなら、20代中盤から10年間くらいはスピリチュアルにもどっぷりハマっていました。

今は、否定はしないけど、以前よりはかなり現実を見て生きてます。

1回目|母の友人の紹介

たぶん16〜17歳くらいだったと思う。

母の友人に紹介されて、男性のユタらしき人のところへ行きました。

もう昔すぎて、何を相談したのか本当に覚えてない。

っていうか10代が何の相談しに行ったんだ?(笑)

でも私、物心ついた時から苦しい、辛いことしかなかったからな。

覚えているのは、

  • 男性だった
  • その人の家に行った
  • 畳間に通された
  • 沖縄の占いや暦でよく見るような本が置いてあった気がする

ということくらい。

今回この記事を書くために調べていて初めて知ったんですが、沖縄には「三世相(サンジンソウ)」と呼ばれる易者もいます。

三世相は、高島暦や占いの本などを使って、運勢や結婚、転職、家の新築などの吉凶を判断する人。

しかも、ユタは女性が多いのに対して、三世相は男性が多いとされています。

もしかしたら、彼はユタじゃなくて三世相だったのかもしれない。

でも確かにユタって言ってたと思うんだけど。

でも、当時は私も子どもだったし、三世相も大きくユタとは変わらないし、だから周りの大人もわかりやすく私にユタって言ったのかも。

知らんけど。

ちなみに沖縄の占いや暦でよく見るような本はこのリンクから見れます。

たぶんこんな本だった気がするんだよな。

沖縄ではコンビニとかにも売っててどこでも手に入る感じの本だけど、読んだことないし、2,200円(税込/2026年現在)は普通に高いw

2回目|職場が同じだった人の母

2回目は、確か私が19歳だったと思う。

当時アルバイトしていた飲食店に、私より1歳年下の子が入ってきて、年も近いということで普通に話をする仲になった。

いろいろ話しているうちに、その子のお母さんがユタをしていると聞いた。

後に私は、そのユタに家のお祓いをしてもらうことになるのだけど、その前に、当時私が住んでいた家について少し話しておきたい。

当時私が住んでいた家。

ここが、なかなかのお化け屋敷だった。笑

もともとは母が借りて住んでいた家で、その後、私が住むことになった。

私は幽霊が見えるわけじゃないけど、小さいころから変な気配を感じることがある。

夜中の12時を過ぎた頃。

玄関の鍵が、

カチャ・・・ッ

と開く音がする。

「誰か来た?」

と思って玄関を見に行くと、鍵はちゃんと閉まっている。

最初は、

「風でドアが少し動いたのかな?」

と思って、一度ドアを開けて外を確認した。

でも、無風。

これがほぼ毎晩。

他には、夜中の2〜3時頃になると、今度は台所から、

バタバタバタバタバタバタ……

と、子どもが2〜3人で走り回っているような足音が聞こえる。

でも、上の階にも隣にも子どもは住んでなかった。

これも毎晩。

仮に上の階や隣に子どもが住んでいたとしても、毎日夜中の2〜3時に走り回るというのは、現実的ではない。

ある夜、当時30代後半だった母が夜遊びの帰りに、たまたま私の家の近くを車で通ったそう。

時間は夜中の12時頃。

私の家はもう真っ暗。

たぶん私もう寝てた。

母が通ったのは、ベランダというか、洗濯物を干す側の道。

そこで、何か黒いものが浮いているように見えたらしい。

最初は、

「洗濯物のTシャツかな?」

と思ったそう。

でも、車を止めてよく見ると、その黒いものは左右ではなく、ゆっくり上下に動いていたそうです。

母いわく、生首のように見えたらしい。

そして母は――

そのまま帰りました。

帰るなよ。

娘そこに住んでるんだけど。笑

さらに、当時付き合っていた人が泊まりに来たときのこと。

後日になって、

「実はあのとき、ベランダに黒焦げの男がいた」

と言ってきた。

実はそのアパート、その話を聞く数か月前に4階で火事があり、部屋が全焼して一人亡くなっていた。

ちなみに私の家は2階。

だから「黒焦げの男」と聞いた瞬間、

……え?

となった。

なぜなら彼氏には、同じアパートで人が亡くなったことを話していなかったし、本人もニュースなどでは見ていなかったと言っていたから。

その話を聞いて、

「その人相当苦しかっただろうな」

と思ってしまって。

ベランダを開けて、コップ一杯の水を置いて、手を合わせました。

いや、こわいこわいこわい。

何やってんの私。笑

入ってきてたかもしれんやん。

ヒィィィ。

そして、この家にはもう一つ妙な話があった。

私たちの前に住んでいた人も、どうやらユタだったらしい。

いやもう、とんでもない事故物件。

母が引っ越してきた後も、

「ユタの○○さんいますか?」

と、以前の住人を訪ねてくる人が何度もいて、ポストに、お札や数珠のようなものを入れられたことまであったとか。

しかもアパートには部屋が3つあったのだけど、そのうち1つが、前の住人だったユタがお祓いなどに使っていた部屋だったらしい。

私が4歳くらいの頃、母がそこを私の部屋にしようと机やベッドを置いてくれていた。

いや、私の部屋にすんな。

ところが私は、夜になるとその部屋を抜け出して、隣の部屋で寝ていた。

夜中に絶対目が覚めてたんだよね。

母が、

「なんであの部屋で寝ないの?」

と聞くと、私は、

「誰かにジッと見られてる感じがして怖い」

って言ってたらしい。

さらに、その部屋だけ床が何度も腐って?凹んだ。

そのたびに業者を呼んで床を直してもらうのだけど、また同じように腐って凹む。

しかも業者からは、そのたびに床下には特に問題がないと言われていたらしい。

そして猫も2匹飼っていたのだけど、なぜかその部屋には絶対に入らなかった。

入れたとしても、すぐ慌てて出ていってた。

ほかにもあるけど、長くなったのでここまでにしておく。

そんな怖いことが昔にあったのに、当時の私は、

「まあ、私は見えないし」

家賃は安いし、今後4年ほど住むことになる。笑

とはいえ、

  • 毎晩のように玄関の鍵が開く音
  • 夜中に走り回る子どもの足音
  • 母が見た謎の黒い物体
  • 元彼が見たという黒焦げの男

というラインナップ。

ほかにももっと別の友達の体験談とかもあるけど、長くなるので省きます。

ここまで不可解なことが起こると、

一回お祓いしてもらういい機会かも。

となった。

前置きが長くなったけど、そんなわけで、職場の子の「ユタをしている」というお母さんにお願いすることにした。

最初の相談は、そのユタの自宅。

これがまた、当時の沖縄では豪華なマンション。

部屋に入ると、金色の仏像のようなものや置物、大きなアメジストなどが並んでいて、とにかくキンキラキン。

ご本人もかなり華やかで、高そうな服を着ていた記憶がある。

そして家のお祓いをお願いすることになったのだけど、これがなかなかのお値段。

線香などの拝みに使うものだけで、約2万円。

さらに、お祓い代が9万円ほど。

合計、約11万円。

バイト代飛んだね~

拝みでは大量の線香を使い、記憶が正しければウチカビも使ったと思う。

ウチカビというのは、沖縄で使われる「あの世のお金」。

黄色い紙に昔のお金のような模様が押されていて、燃やすことであの世にお金を送ると考えられているもの。

そして、約11万円かけてお祓いをした結果――

何も変わらんかった。笑

毎晩続く鍵が開く音も、子どもの足音も普通に止まらんかった。

その後、それとは別の理由で私はその飲食店を辞めた。

しばらくして、そこで働いていた友人と話しているときに、

「そういえば、あの子まだ働いてる?」

と聞いたことがあります。

すると、その子はすでに辞めていた。

友人から聞いた話では、職場で母親のユタの仕事について、お客さんを勧誘するようなことをしていて、それが理由で店長から辞めさせられたらしい。

「うわ・・・私、詐欺に引っかかったんか。笑」

痛い勉強代だったね、19歳の私。

ていうかもう私逆にお祓い必要なかったと思う。だって普通に住めてたしなんもなかったから。笑

3・4回目|自分で探して予約したユタに2度相談

3回目と4回目は、自分で探して予約したユタ。(2回とも同じところに行った)

沖縄では結構有名な人だと思う。

ユタは何歳くらいかなぁ。今ならたぶん70歳くらいかなぁ。

ただ、この2回は間が空いていて、3回目は20代前半で、4回目は30代前半〜半ばくらい。

ちなみに料金は、最初に行ったときが60分5,000円で、2回目に行ったときは45分5,000円だった。

何か悩みがあって相談に行ったはずなんだけど、肝心の「何を相談したのか」はほとんど覚えてない。笑

でもどちらも、最終的に先祖供養の話になったのは覚えている。

ユタに行くたびに言われるのが、

「あなたは高生まれだから」

という言葉。

高生まれとは、沖縄では「さー高生まれ」「生まれ高さん」などと呼ばれ、生まれつき霊的な資質が高いと考えられる人を指す言葉として研究にも出てくる。

私はユタから、

「あなたは高生まれだから、先祖から頼られやすい」

というようなことを言われた。

だから、先祖供養をした方がいい、と。

正直、ハイきた。また先祖供養の話か。と思った。

そして勧められたのが、首里十二ヶ所巡り。

首里十二ヶ所巡りとは、沖縄の首里にある寺院を回り、十二支それぞれの守り本尊を拝む沖縄の参拝文化。

名前は「十二ヶ所」だけど、現在巡るのは4つのお寺。

  • 首里観音堂
  • 安國寺
  • 西来院(達磨寺)
  • 盛光寺

この4寺に十二支の守り本尊が分かれて祀られている。

これを回るには時間もかかるし、ていうかまずなにをすればいいのかもわからない。

もし、ユタにお願いして本格的に拝みをするとなると、当然ユタへの謝礼も必要になる。

線香や供物、酒、米、果物なども準備するし、御願では「ビンシー」と呼ばれる木箱に拝みに必要なものを入れて持ち歩くこともある。

ユタによって値段はまちまちで、1寺数万~数十万単位のお金がかかる。

そこで私は、

「いや、ちょっと待て」

となった。

そもそも私は、この頃から先祖供養というもの自体に疑問を持つようになっていた。

私が先祖だったら、孫やひ孫に、

「私を供養して」

なんて頼まないと思う。

ましてや、

「供養してくれないから病気にさせます」

「怪我をさせて気づかせます」

みたいなことをする先祖だったら、

いや、理不尽すぎるやろ。

かわいい孫をいじめるな。

と思っていた、というか今でもその考えは変わらない。

もし本当に何かしてほしいことがあるなら、もっと分かりやすく言ってくれ。

夢でも何でもいい。

「○○してくれ」

って普通に来てくれ。

なんで病気や不幸を使って暗号みたいに知らせてくるんだ。

私だったら、自分の子孫にそんな面倒くさい伝え方は絶対しない。

ところが、そのユタは、

「先祖がやり残したこと」

「先祖がしてきたこと」

そういったものを供養するのも、子孫の役目だという考えだった。

私は、

いや、それ先祖の宿題を子孫に丸投げしてない?

いや、死んだらできなくなるのか?

どっちにしろ、私には関係ない。

と思った。

先祖を大切にすることと、感謝することはする。

それが先祖供養じゃないの?

もともと私は、

「人生がうまくいかないのは、先祖供養が足りないから」

という考えを信じていたわけではない。

でも、何か悩みがあってユタに相談するたびに、最終的に先祖供養の話になる。

それを何度か経験して、

「やっぱり、私の人生で起きる問題を何でも先祖供養に結びつける考え方は、私は信じない」

という気持ちが、むしろ確信に変わっていった。

なぜ今回ユタに会ってみようと思ったのか

そして5回目が、今回の記事を書くきっかけになったユタ。

紹介してくれたのは、ここ数年通っている美容室の美容師さんだった。

この美容師さん、かなりスピってて。笑

占いも好きだし、手相なんかも好き。

それだけじゃなく、自分自身についても、

「自分は感じるタイプ」

という話を普通にする人。

私が、

「男性でそんな占いとか手相好きってなかなかいないですよね」

と聞くと、

「そうそう、俺の同級生とかは全く興味ない!笑」

って言ってた。

その美容師さんが見えない世界のことを信じるきっかけになった話があって。

それを聞かされたんだけど、私からすると、まぁ本当だったらかなりすごい話だなとは思った。

私は昔、今よりずっと見えない世界を信じていた。

今は、

「ないとは言えない。でも、あるとも検証できない」

くらい。

不思議なことが起きても、

「幽霊よりもほかに原因がないか」

を今は最初に考える。

一方、この美容師さんは、私よりかなり自然に「見えない世界」を現実の一部として受け入れている印象がある。

そして、自分自身も「感じる側」だと言う。

聞いてないのに、そう言われた。笑

そんな美容師から、

「めちゃくちゃ当たるユタがいる」

という話を聞いた。

これが、今回会ったユタだった。

「めちゃくちゃ当たるユタがいる」と紹介された

美容師さん自身もそのユタに2回くらい会って相談したことがあるとのことだった。

とにかく称賛の嵐。笑

「その人って表に出てこない人ですか」

と聞くと、

「うん、SNSとかは一切やってない。もともと企業の社長さんとか専属でやってた人みたい。でも今は一般の人も見てるんだよね」

と返ってきた。

「めちゃくちゃ当たる」って、何が当たるの?

そこで美容師に、実際に何を当てられたのか聞いてみた。

そもそも美容師がそのユタを知ったのは、美容室のお客さんからの紹介だったらしい。

そして彼が初めて会ったとき、ユタから突然、

「奥さんのお母さん、脳か頭の病気かもしれないというイメージが浮かぶ」

というようなことを言われたそう。

さらに、

「そんなに先が長くないように見えるけど、大丈夫ですか?」

という話までされたらしい。

美容師さんいわく、そのことについて事前には何も話していなかった。

そして数ヶ月後、当時の奥さんのお母さんは亡くなったという。

なるほど。

もし本当に何の情報もない状態で、いきなりそこまで言われたのなら、確かにこれは私でも、

「え、なんで分かったの?」

となる。

もう一つ聞いたのが、引っ越しの話。

そのユタから、

「5年後くらいに、お子さんが○歳と○歳の頃に引っ越す」

というようなことを言われたらしい。

そして実際、そのくらいの時期に引っ越すことになった。

美容師さんとしては、

「これも当たった」

という認識だった。

ただ、私はこの話を聞きながら、

「うーん……」

とも思っていた。

脳や頭の病気の話は、もし本当に事前情報なしで出てきたのなら、かなり具体的。

一方で、引っ越しについては少し判断が難しい。

そもそも人は、人生の中でそれなりに引っ越す。

就職して一人暮らししたとき、結婚したとき、子どもがうまれたとき、家を建てたとき。そして離婚したとき。

持ち家でもなければ、5年くらいの幅があれば引っ越す可能性はそこまで低くない。

それに美容師さんは、かなり自分からいろいろ話すタイプ。

だから私は、

「そのユタが事前にどこまで情報を持っていたのか」

が分からない以上、この時点ではまだ、

「うわ、この人本物だ」

とはならなかった。

もちろん、本当に見えている人ならコールドリーディングなんて必要ない。

でも私はその場にいたわけではないし、美容師さんが何をどこまで話したのかも分からない。

なので、

「面白い。でも、まだ分からん」

と思っていた。

ただ、美容師さんのユタへの評価が、とにかくすごかった。笑

これまでにも何人ものお客さんにそのユタを紹介しているらしく、その人たちからも、

「やばい」
「めちゃくちゃ当たってる」

という感想が返ってきているという。

しかも基本的に紹介制で料金は1時間1万円。

そんなに高額でもない。

「そこまでみんな当たるって言うなら、一回くらい行ってみるか」

となり、美容師にそのユタの連絡先を聞いて連絡をすることになった。

全部見透かされる覚悟でユタに会いに行った

場所は、県内の4つ星ホテルのラウンジを指定された。

当日。ドキドキしながらホテルに向かう。

駐車場に車を停め、さらに心臓の鼓動が早くなる。

落ち着け私。

深呼吸して車を出た。

ホテルの入り口に向かって歩く。

館内に入る。

ラウンジへ向かう。

ドキドキドキドキドキ。

指定された時間の10分ほど前に着いて、

「今着きました。私はブルーの服を着ています」

とLINEを送った。

すると、一人の女性が私に向かって歩いてきた――

お互いに名前を確認し、席に着いた。

最初に確かめたかったこと

席について、

「今日は天気が良くてよかったですね」

「すごく素敵な場所ですね」

みたいな他愛もない話を一言二言。

そしてノートを渡され、フルネームと生年月日を書くように言われた。

今回の私は、

「これについて相談したい」

という明確な相談内容があったわけではない。

むしろ、

「めちゃくちゃ当たるユタなら、私が何も言わなくても何か言ってくるだろう」

と思っていた。

私がこれまで聞いてきた「本当に当たる人」の話も、こちらが詳しく事情を説明する前に、

「○○ですよね」

「こういうことがありましたよね」

と、向こうから具体的なことが出てくるものが多かった。

今回紹介されたユタもそこまで「当たる」と言われているなら、私が最初から相談内容を全部話す必要はないだろうと思っていた。

なので、まずは私が以前から気になっていたことを2つ聞くことにした。

その前に、なぜそれを聞きたいのかも伝えた。

私が以前スピっていた頃、YouTubeなどで、ユタや「ユタの孫」「ユタの家系」などを名乗る人の動画を見ることがあった。

でも、見ていると不思議なことがある。

死後の世界や守護霊について、言っていることがみんなバラバラ。

ある人はこう言う。

別の人は全然違うことを言う。

それを見ていると私は、

「結局、それぞれが自分の考えを話しているだけか、それっぽいことを言っているだけなのでは?」

胡散臭w

だから私は、

「本当にユタに助言をする高次の存在みたいなものがいるとしたら、その人自身の考えではなくて、その“上の存在”が何を言っているのかを知りたい」

ということも伝えた。

するとユタは、

「要するにあなたは、ユタの考えでなくて、ちゃんと上からの意見が聞きたいんですよね」

(ていうか、ユタに相談する人ってみんなそうじゃないの……?その人自身の考えを聞くなら、カウンセラーでもいいだろ……)

(あと、今の私の話をそれっぽく要約してくれたけど、そこ要約する必要あった……?)

と心の中で思いながら、

「ユタ自身の考えを聞きたくないという意味ではないです。ユタはいろんなことを勉強しているだろうし、普通の人とは違う経験もしていると思う。でも、ユタ自身の経験や考えと、“上から来た言葉”は分けて聞きたいです」

と返した。

ユタは、

「自分の考えを話しているのではなく、上から来たものを伝えるのが自分の役目」

という趣旨のことを話した。

私はそれを聞いて少し安心した。

が、この言葉がこの後の1時間で、だんだん怪しくなってくる。笑

ではまず、私が聞きたかった一つ目から。

人は死んだらどうなるのか?

まず一つ目。

「人は死んだら、どうなるんですか?」

これは以前からずっと気になっていた。

私は、死後の世界が絶対にあるとも思っていないし、絶対にないとも思っていない。

むしろ死後の世界なんてないほうがいい派。

だって、死んでも何らかの意識があるんだったら、なんのために死んだの?って思っちゃう。笑

ちまたには、臨死体験や幽体離脱、前世の記憶を語る人の話なんかもある。

でも、脳がそういう映像や物語を作った可能性もあるし、「知らないはずのことを知っていた」という話でも、実は昔どこかで写真を見ていたり、誰かから聞いていたけど本人が忘れている可能性だってある。

だからこそ私は、

もし本当に見える人がいるなら、真実は何?

ということが知りたかった。

そしてユタに、

「人は死んだらどうなるんですか?」

と聞いた。

すると、最初に出てきたのが、

「無になる」

という話だった。

お。

無になるのか。

私は、

「やったー、もう消えてなくなるってことに近いってことですよね?」

と聞くとユタは、

「そうです」

と答えた。

ところが、その直後になぜかユタは仏教の話を出してきた。

生前、仏教を信じてた人、キリスト教を信じてた人によっても死後の世界は変わるという話になった。

私は「ん?」となりながら、

「でも沖縄は基本的には仏教徒はいないですよね。じゃあ沖縄の人はどうなるんですか?」

と聞くと、

「沖縄の人でも本島、離島によって伝統や先祖から教えられてきたことは違ったりするので、それによっても死後にどうなるかは変わってくる」

さらに、

「天国って言うみなさんがイメージしているものはないです」

「あるのは意識だけです」

と言うではないか。

無はどこいったの?

仕方なく私は、

「じゃあ、生前その人が何を信じてたかによって、死後の行き先というか、どんな状態になるのかが変わるってことですか?」

とユタが最初に言っていたことを確かめるように聞いた。

以下、ユタ・私での会話形式にします。

ユタ「そうです。生前何を信じてたかによります」

私(・・・無になるんじゃなかったの?ていうかそれも自称ユタYoutuberや見えない世界について書籍を出してる人が言ってることと同じ)

ユタ「自殺した人とか突然の事故で亡くなった人などは、すぐには上には上がれません。認知症で亡くなった人もすぐには自分が亡くなったことに気づいていません」

私(え・・・それ江原○之が言ってることと同じじゃん・・・)

ユタ「さらに、亡くなった人がその後どうなるか、どういう状態になるかは、生きてる人たちに生前、その亡くなった人がどう思われてたかにもよります」

私「え?じゃあ生前、たくさんの人に慕われてた人だったら死後もよい状態だということですか?」

ユタ「そういうことです」

私「でも身寄りも友達もいなくて、誰からも思われていない人はどうなるんですか?」

ユタ「そういう人でも、一人か二人くらいは人生で関わっているはず。人は一人では生きていけないから」

私(…..なぜ死んだ本人の行き先が、生きている人の評価に左右されるのか?)

たとえば、ものすごく善良だけど、人付き合いが少なくて孤独だった人。

反対に、たくさんの家族や友人から愛されていたけど、生前かなり悪いことをしていた人。

死後の行き先が「生きている人からどう思われているか」で決まるなら、この二人はどうなるんだろう。

私(ていうか、死んだら無になるんじゃないの……無とは一体……?)

「無」とは、何もないことや、存在しない状態を意味する一般的な言葉です。

このユタ、言ってること矛盾してないか?

最初は「無になる」、そのあとに「生前信じてたこと次第」。

真実はどれ?

最後に私は、

「じゃあ、地獄ってあるんですか?」

と聞いてみた。

するとユタは、

「……」

と、1〜2秒ほど考えてから、

「あります」

と答えた。

私はその瞬間、

その1〜2秒の間はなに。

もちろん、少し考えてから答えること自体がおかしいわけではない。

でも、この人はさっきから矛盾してることしか言ってない。

「自分の考えではなく、上から来たものを伝えるのが自分の役目」

と言っていた。

でもこのユタが話している、仏教やキリスト教、その他の宗教、沖縄独特の信仰の話って人間が考えたものだよね?

上からきたものじゃなくない?

守護霊は本当にいるのか?

いろいろと突っ込みどころはあったけど、

気を取り直して、次に気になっていたことを質問した。

「守護霊って、本当にいるんですか?」

これは即答だった。

「います」

そこで、

「守護霊って先祖なんですか? それとも、自分とはまったく関係のない人がつくこともあるんですか?」

と聞いてみた。

ユタの答えは、

「先祖です」

とのこと。

比較的近い先祖がついている場合もあれば、何代か前の先祖がついている場合もあるらしい。

ふーん。

私がこれまで何度も聞いてきた守護霊の話と同じだわぁ。

守護霊について語る人は、

「先祖がついている」

という人が多い。

でも、まったく逆のことを言う人もいた。

その人の説明では、

「身内だとどうしても本人に甘くなってしまうから、守護霊は血縁関係のない人がつく」

らしい。

私はどちらかというと、こっちの説明の方が、

「もし本当に守護霊という存在がいるなら、その方がまだ分かる気がする」

と思っていた。

そもそも先祖だって、生きていた頃は普通の人間だったはず。

性格に難があった人もいただろうし、判断を間違えた人もいただろうし、別に全員が人生の達人だったわけでもない。

死んだ瞬間、急に人格と判断力が完成するんだろうか。

なわけない。笑

もちろん、これは完全に私の考え。

「あの世で修行をして、守護霊になる」という話も聞いたことがある。

でも……

でも死後は「無」になるんだよね?

あれ?違うんだったっけ?笑

ただ、この時点でユタから返ってきたのは、

「守護霊はいる。そして、それは近い先祖だったり、何代か前の先祖だったりする」

という、私がこれまでにも何度も聞いたことのある話だった。

守護霊の話から、家族と先祖の話へ

守護霊について聞いた後、腑に落ちないまま、

今度は私の方から家族や先祖の話に移したw

というのも、私自身、自分の先祖については少し気になっていた。

それに、ここで少しこちらから情報を出してみようとも思った。

もしこのユタが本当に何か見えている人なら、私が家族や先祖について少し話したところから、

「あなたの家系はこうですね」

とか、

「お母さんはこういう人ですね」

とか、

そこから私がまだ話していないことまで、何か言われるかもしれない。

まず、母の弟について少し話した。

私「仏壇をたたんでお寺に預ける話が2〜3年前からあるんですけど、長男である弟は実際にはお寺を探したりと行動しないんですよね。というのも、仏壇自体その長男が見てなかったんですけど」

するとユタから返ってきたのが、

「仏壇のことはあなたが口を出さないで、弟がやりたいようにさせてあげなさい」

というような話だった。

……え?

私、弟に口出してないけど。笑

「なんでまだやらないの?」

とも、

「いつやるの?」

とも言っていない。

ただ、

「こういう話が数年前からあるけど、弟はまだ動いていない」

という事実を話しただけ。

なのに、いつの間にか私は、

弟の仏壇のことに口を出している人

になっていた。笑

しかも私は、家族の仏壇という、かなりユタっぽい話題を出している。

だったら、

「先祖はこう言っています」

とか、

「仏壇についてはこうした方がいいみたいです」

とか、

何か“上”や先祖からの話が出てきてもよさそうじゃない?

でも、出てきたのは、

「弟がやりたいようにさせてあげなさい」

という人生相談みたいなアドバイス。

しかも、そのアドバイスの前提になっている、

「私が弟に口を出している」

という部分から違っている。笑

「この人、私が話した内容を聞いて、その場で普通に人物像や状況を想像してアドバイスしてるだけなんじゃない?」

という私の中の危険アラートが、軽く鳴った。

こういう人、いるんだよね。

こっちはそこまで言ってないのに、勝手に話を補完してアドバイスしてくる人。

この時点で私は、「あ、今回ちょっと外れかも」と思い始めていた。笑

そこからいくつか家族について話したあと、

「うちの家系もいろいろあって、結構複雑なんですよね。まあ沖縄って、どこの家もいろいろありますけど」

というと、ユタはものすごくうなずいて、

「そうです、そうです」

という感じだった。

そして私は、母から虐待を受けていたことも話した。

でもこれは私にとって、今まさに苦しんでいることではない。

すでに過去の出来事として自分の中では整理されているので、話しても構わないと思った。

それより、

ここまで個人的な情報を出したら、さすがに何か見えているものがあれば出てくるんじゃない?

と思っていた。

たとえば、

「お母さんって、こういう人ですよね」

でもいい。

母は健康にまったく気を使わない人なので、美容師さんが聞いたという、

「この人、頭や脳の病気かもしれない」

みたいな身体的なことが出てくる可能性だってある。

実際、母は2年前に脳梗塞手前で入院したこともあるし、大腸がんを疑っているので経過を見るために病院へ通ったりもしている。

内容は何でもよかった。

私がまだ話していないことで、

「え、それなんで分かるの?」

というものが一つでも出てこないかな~と思っていた。

ところが、母の話をしていると、ユタから、

「お母さんとは価値観が合わなくて、あなたたちはいつも喧嘩している」

と言われた。

確かに母とは価値観が合わない。

でも今は、母に対して自分の考えをいちいち言ったり、ぶつかったりしているわけではない。

私はユタに、

「え?ほとんど連絡も取ってないし、連絡したとしてもそんなことは話しませんが」

と言った。

だって事実だから。笑

そこを伝えると、

「あー、そうですか」

という感じで終わった。

まぁこれも想定内。

「母から虐待されていた」と聞けば、

「母親とは仲が悪いのではないか」
「価値観が合わず、意見がぶつかるのではないか」

くらいは推測できる。

でも実際には、そこも違った。

弟の話では、

「あなたが口を出している」

という前提を勝手に置かれ、

母の話では、

「いつも喧嘩している」

と言われた。

どちらも、私が実際にしていることとはズレていた。

「あ、やっぱり今回外れか~?w」

そして実は、家系について私は一つ、あえて言わなかったことがある。

私は以前、自分の先祖について調べたくなって、戸籍や原戸籍を取れるだけ取り寄せたことがある。

戦争で失われていて取れないものもあったけど、遡れる範囲ではかなり調べた。

そこで気づいたのが、母方の家系には、結婚や父親との関係について、妙に似た出来事が何代か続いている。

私のひいおばあちゃんは、長女である私の祖母を未婚で産んでいて、父親からの認知もなかった。

その祖母も、最初に産んだ長女、つまり私の母を未婚で産んでいて、父親からの認知はなかった。

そして母は、私が1歳の頃に父と結婚したものの、その後離婚。

それ以来、私は父に一度も会ったことがない。

さらに私自身も子どもを産んだけれど、子どもの父親とは結婚せず未婚のまま出産した。

もちろん、全部がまったく同じではない。

でも、母方の女性に、結婚や子どもの父親をめぐる似た形が何代にもわたって続いている。

ちなみに母の弟には、これを書いている2026年現在、30歳の長女と32歳の長男がいる。

二人とも本人いわく、結婚するつもりはないとハッキリ言っていた。

もちろん未来はわからない。

そして母の弟自身は、自分の子供たちが結婚しない状況を「御願不足」だと考えている。笑

御願不足(うがんぶそく)とは、先祖供養が足りないという意味。

こういう話、ユタがめちゃくちゃ食いつきそうじゃない?笑

「家系の因縁があります」

「御願が足りていません」

「先祖から続いているものがあります」

とか、いくらでも話が広がりそう。

だからこそ私は、この家系のパターンについては言わなかった。

戸籍を取って先祖を調べたことや、家系が複雑だというところまでは話した。

でも、ここは伏せた。

もし本当に家系や先祖について何か見えているなら、むしろこういう特徴的なことこそ、

「いや、ここから何かないの?」

と思っていた。

かなり具体的な個人情報までこちらから出した。

それでもなお、私がまだ話していない先祖や家族について、

「なんでそれ知ってるの?」

となるような情報は、一切出てこなかった。

最初の違和感|話が止まらず、要点が見えない

実は私は、最初の質問、

「人は死んだらどうなるんですか?」

への答えを聞いている時点で、すでにかなり引っかかっていた。

最初は、

「無です」

とユタが言った。

でも、そのあと急に仏教の話になり、本土の供養の仕方、沖縄本島、離島、生前に何を信じていたか、生きている人からどう思われていたか……と、話がどんどん広がっていった。

しかもかなり早口だし、私が質問をする隙もない。

私はずっと、

「で、結局何?」

と思っていた。

要点は何?
結論は何?
最初の『無です』はどこいった?

真実はどれなの?

みたいな。笑

もちろん、友達同士で雑談しているなら別にいい。

話が脱線してもいいし、着地点なんてなくてもいい。

「そういえばさ〜」

「あ、やっぱさっきの違うわ~」

で別の話になっても何も問題ない。

でも今回は違う。

私は相談する側として来ていて、相手にとっては、ある意味これが仕事。

しかも私は、具体的な質問をしている。

「人は死んだらどうなるんですか?」

なら、まずその質問に対する答えを聞きたい。

「無です」

なら、

「なぜそう言えるのか」

「上からはどう見えているのか」

「じゃあ守護霊や先祖はどういう存在なのか」

と、そこから必要に応じて広げていけばいい。

でも実際には、私が次の質問を挟む前に、次の話、また次の話へと話があちこちに飛ぶ。

私は会話中ずっと、

「ちょっと待って。私の質問の答え、結局どれ?」

と思っていた。

私自身、以前カウンセリングやコーチングをしていたこともあって、「今、誰のための話をしているのか」にはたぶん人より敏感だと思う。

だから余計に、この一方的な話し方が気になった。

でもユタとカウンセラーは違う。

ユタ本人が、

「自分の考えではなく、上から来たものを伝えるのが自分の役目」

と言っている。

だったら、

私の話を上手に聞き出す必要も、

私の気持ちを整理する必要も、

私の言葉から何かを推測する必要もない。

本当に上から何か来ているなら、

それをズバズバ言ってくれればいい。

私はむしろ、それを聞きに来ていた。

30分近く経ってから「何が聞きたいですか?」と質問された

ここまで私は、

「人は死んだらどうなるんですか?」

「守護霊って本当にいるんですか?」

と、いくつか質問はしていた。

でも、私自身について何を相談したいのかは、ほとんど話していなかった。

夫のモラハラのことも、今抱えている問題のことも、まだ何も言っていない。

というのも、そこまでこちらから説明してしまったら、いくらでも話を組み立てられると思ったから。

そこまでこちらから説明してしまったら、いくらでも話を組み立てられると思ったから、核心になる話はあえて伏せていた。

そして、そろそろ30分近く経った頃。

突然ユタから、

「で、何が聞きたいですか?」

と聞かれた。

私は一瞬、

「え、今?」

と思った。笑

まぁいいやと思って、

「実は今日ここに来るの、結構怖かったんですよね」

と話した。

何が怖かったのかというと、

「人生がひっくり返るようなことを言われたらどうしよう」

「このままだと大変なことになりますよ」

みたいなことを言われたり。

それこそ、

「人生終わるくらいのことを言われたらどうしよう」

というくらい怖かったんです、と言うとユタは、

目を大きく見開いて、かなり驚いたような顔をした。

え?なんであなたが驚くの?

もしかして何も見えてない?

上からの言葉も一切ない?

もしかして私たちこの30分間、ただ世間話してただけ?

という疑問が、

数学の公式がブワーッと浮かぶネットミームみたいに、一瞬で頭の中を駆け巡った。笑

そもそも私は、人に相談しない

私は戸惑っていた。

あれ?

ユタって、見えない存在からのメッセージを伝える役目なんだよね?

私が相談内容を説明して、それについてあなたがアドバイスするシステムなの?

と思いつつ、私は話を続けた。

「私、そもそも人に相談することってほとんどないんですよね」

誰かに、

「私どうしたらいいと思う?」

と聞くことが、あまりない。

というのも、結局最後に決めるのは自分だから。

たとえば私がお金に困っていたとして、

「どうしたらいいと思う?」

話を聞いてもらって気持ちが整理されたり、自分にはなかった視点をもらえたりすることはある。

でも、最終的に何をするか決めて、その結果を引き受けるのは自分。

だから私は昔から、

「どうしたらいいですか?」

という意味で人に相談することが、あまりない。

と話すとユタは、

「そうそう」

という感じで頷いていた。

そして急に、

「あなたは自分で自分のことを決められる人ですよね」

みたいなことを言われた。

……。

いや、それ今、私が説明したんだけど。笑

小泉構文ですか?

私が、

「結局、自分で決めるしかないと思ってるから、人に相談しない」

と話す。

↓

ユタがそれをまとめる。

↓

「あなたは自分で決められる人ですね」

いやいやいや。

それ、見抜いたんじゃなくて、今聞いた情報です。笑

そして、ここからだった。

今度はユタが、

「でも、自分で決められない人が多いんですよ」

まあ、それはそうだろうなと思った。

私だって、何でもかんでも迷わず自分で決められるわけじゃない。

むしろ、自分一人では答えが出せなかったり、考えが整理できなかったりするから、人は誰かを頼るんじゃないだろうか。

ユタだったり、カウンセラーだったり、医療機関だったり、友達や家族だったり。

別に、それ自体はおかしなことではないと思う。

ところがユタはそこから、

「結局は自分で決めないといけないのに私になんでも答えを求めようとする」

「他人に選択を預けて、私の言う通りにしようとする人が多い」

というような話を延々としていた。

……ん?

相談者って、あなた個人に答えを求めてるんじゃなくて、

あなたを通して、“上”や先祖に聞きたいんじゃないの?

少なくとも私はそうだった。

「あなたならどうします?」

「あなたの人生経験からアドバイスください」

とユタ個人の意見を聞きに来たわけじゃない。

最初にあなた自身が、

「自分の考えを話しているのではなく、上から来たものを伝えるのが自分の役目」

と言っていたから、その言葉を聞きに来ている。

なのに今聞いているのは、

「人は自分で決めるべき」

という、この人自身の持論だった。

そして話を聞いているうちに、私は別のモードに入っていた。

……何を言えば、この人が納得するんだろう。

私は昔から、人の表情や声のトーン、その場の空気にかなり敏感で、

「相手は今、何を求めているんだろう」

「何を言えばこの場が丸く収まるんだろう」

と、無意識に相手にとっての“正解”を探してしまうことがある。

このとき、それが少し出ていた。

ユタが、

「自分で決められない人が多い」

「人に答えを求める人が多い」

と話せば話すほど、

じゃあ私は、何て答えれば“正解”なんだ?

と思い始めていた。

これ、もしカウンセリングだったら結構まずい。

クライアントが、

「自分は本当はどう思っているか」

ではなく、

「このカウンセラーが納得する答えは何か」

を探し始めたら、カウンセリングとしてはかなり危うい状態だと思う。

その時点で信頼関係が築けてないってことだから。笑

もちろん、ユタはカウンセラーではないし、同じ訓練を受けているわけでもない。

そして、

……え、じゃあ何も相談するなってこと?

とも思った。

だって今、私はあなたに、

「何が聞きたいですか?」

と聞かれたところなんだけど。

ここで私が、

「じゃあ私は今後どうしたらいいですか?」

と聞いたら、

今度は私も、

「自分の人生なのに、人に答えを求める人」

になるの?

でも、

じゃあユタに相談するって、一体何をすることなんだろう?

自分の持論を延々話すより、

上から降りてきたものをわかりやすく通訳して言えばいいじゃん。

そしてこのあと、

ユタが言うところの

「自分で決められない相談者たち」

の話が、次から次へと始まることになる。

まだ話していなかった、一番大きな問題

というか、今の私が現実に抱えている大きな問題は、ほぼこれしかない。

私は夫から精神的DVを受けていて、離婚も考えている。

母とのことはもう過去の話だし、先祖についても、今何か困っているわけではない。

そして夫のことは、会う前からあえて詳しく話さないつもりでいた。

モラハラ男を結婚相手に選んだことについて、私は同情してほしかったわけじゃない。

一生この男とずっと一緒にいる気もない。

別れた方がいいなら、

「今すぐ別れなさい」

でもいい。

「自分で何とかしなさい」

なら、それでもいい。

このユタ自身、

「先祖は子孫を苦しめるようなことはしない」

というような話をしていた。

だったら、もし私が先祖や守護霊の立場なら、子孫がかなり困っているのを見ていたら、何かしら伝えようとすると思う。

助けるのか。

止めるのか。

放っておくのか。

「自分で決めなさい」と言うのか。

内容は何でもいい。

でも、なぜ私はこの時点で夫のことを聞かなかったのか。

あえて言わずにいた。

と言うのも私、昔、大手の電話占い会社で働こうと思って、面接に合格して研修まで受けたことがある。

その研修でやっていたことは、

コールドリーディングと共感、とタロットの読み方。

相談者が話した内容や反応から情報を拾って、

「こういうことではないですか?」

と話を広げる。

そして相手の気持ちに寄り添う。

詐欺師ってこんな気持なのかと毎回研修を受けるたびに思ってた。笑

それに元カウンセラーとコーチでもあるので、

こっちが最初から情報をたくさん渡せば、それを材料にいくらでも話を組み立てられる

ということもわかっている。

ところが、ここまでかなり個人的なことまで話してきても、ユタの方から、今の私が一番抱えている問題について触れられることは一度もなかった。

「そりゃ言ってないんだから、ユタも知らないでしょ」

と思う人もいるかもしれない。

普通の相談相手なら、その通りだと思う。

でも私は、「めちゃくちゃ当たる」と言われていて、本人も「上から来たものを伝えるのが自分の役目」と言っている人に会いに来ている。

何も言わなくても当てられたっていう評判もいくつも聞いた。

ちなみに、これは完全に私の勝手な印象だけど、この人、こちらが何か知っていると少しムッとするタイプなのかな?とも感じていた。

普段の私は、相手が説明していることを知っていても、基本は相手を立てて黙って聞く。

今回も、「それ知ってます」と言うのはかなり抑えていた。

でも、こっちは1万円払ってユタに会いに来ている。

しかも、この時点までに出てきたのは、ネットや本を読めば分かるような話ばかり。

さすがに全部「へえ、そうなんですね」で聞く必要はないだろ、と思っていた。

話を聞くほど疑問が増えていった

死後の世界や守護霊の話ですでに頭の中は「?」だらけだったけど、話はここで終わらなかった。

その後もいろいろな話を聞いていくうちに、

「それってどういうこと?」

というより、

「……この人、本当にユタなの?」

と思い始めていた。笑

体調不良の原因は「運気」です

私「実は2週間くらい前から、1週間ほど気分がすごく落ち込んでいて。先週くらいから、やっと少しずつ良くなってきたんですよね」

ユタ「いや、だってあなた運気が落ちてて、先週くらいから抜けてるもん」

私「え、そうなんですか?いつから落ちてたんですか?」

ユタ「え~っと…7月ぐらいから」

私「え、これって運気のせいだったんですか? 私、ホルモンのせいだと思ってました」

と聞いた。

すると、

「は?」

と言われたので、

「ほら、女性って生理とかで毎月ホルモンが変動するじゃないですか。それに更年期もあるかもしれないし。」

と説明すると、

「あ、違う違う。それは運気が落ちてたんだよ」

と返ってきた。

でも、私はこの体調不良に具体的な心当たりがあった。

私は、避妊目的でピルを常用している。

その頃、私はピルを別の種類に変更して、ちょうど1シート目を飲み終えたところだった。

そのピルには4日間の休薬期間があるのだけど、休薬3日目くらいから、強い気分の落ち込みや不安が出た。

私はもともと、ピルを飲んでいない頃からPMSも生理不順もなく、これまでいくつかピルの種類も変えてきたけど、ここまで強い落ち込みや不安が出たことは一度もなかった。

気になって調べてみると、海外でも同じピルを飲んでいる人の中に、

「休薬期間になると不安や落ち込みが強くなる」

という体験談が複数見つかった。

中には、希死念慮が出たという人や、実薬を再開してからもしばらく気分が安定しなかったという人もいた。

私もまさに、休薬期間から気分が落ち込み、実薬を再開して数日経ってもまだ完全には戻っていなかった。

だから私は、

「これ、ピルによるホルモンの影響じゃない?」

と思った。笑

もちろん、

「運気が落ちていた時期とホルモン変動の時期が、たまたま重なっていた」

という可能性もなくはない。

私自身、以前どこかで、

「誕生日の前後は運気が下がりやすい」

というような話を、占いか何かの本で読んだこともある。

私は8月生まれなので、7月・8月・9月あたり。

今回言われた「7月頃から」と、そこも重なる。

私が知っているくらいの話なんだから、ユタが知っていても別に不思議ではない。

だからものすごく特別な情報を言われた感じはしなかった。

そのあと私は、

「この運気って3ヵ月おきくらいに上がったり下がったりするんですか?」

ユタ「そうです」

え、それやばくないwww

スパン短すぎん?

もし本当に3ヵ月おきくらいに運気が上がったり下がったりするなら、私はこれまでの人生で、何度も何度も「運気が落ちている時期」を経験してきたことになる。

でも、今回みたいな強い不安感や気分の落ち込み、希死念慮っぽいのは初めてだった。

しかも今回に限って、ピルを変更した直後の休薬期間とぴったり重なっている。

いや、これピルの影響やろ。

ホルモン舐めんな。

しかも、

「7月頃から運気が下がっていた」

と言うなら、普通その先の話もありそうじゃない?

「次に運気が下がるのはこの頃です」

「その時期はこういうことが起こりやすいので気をつけてください」

「こう過ごすといいです」

「半年〜1年くらいはこういう流れです」

とか。

聞かなかったから言わなかった、ではなくて、

そこまで含めて伝えるのがユタだと私は思う。

「7月頃から運気が下がっていた」というだけなら、ネットで無料の九星気学やバイオリズムを見ても、月ごとの運気なんてすぐ出てくる。

引用:開運 福来る info「五黄土星 2026年7月の運勢と吉方位 誠実な言葉で喜悦運up!ご褒美の月」より

私がユタに行ったのが10月入ってすぐ。

この図をみるとわかるように、私の運気は7月から下がっているw

別に、それと同じことを言うのが悪いわけじゃない。

ほら、さっき書いた「誕生日前後は運気が下がりやすい」って話とも重なるw

でも、もちろん、このユタが九星気学をもとに「7月から」と言ったのかは分からない。

ただ、少なくとも**「7月頃から運気が下がっていた」くらいなら、無料の占いでも普通に出てくる話ではある。

でも、

その運気が下がったときに何に気をつければいいのか。

どう過ごせばいいのか。

そこまで何もないなら、

……ユタの仕事どこ?笑

何かを決めるときは「運気のいい時期」にしてください

そこから、運気の話が続いた。

運気が悪い時期には、大きな決断はあまりしない方がいいらしい。

そこで私は、

「じゃあ、引っ越しとかも運気が悪い時期は避けた方がいいんですか?」

と聞いた。

すると、

「そうですね」

という答え。

どうやら私は夫と話し合えるらしいw

じゃあ夫婦で引っ越す場合はどうなるんだろう。

私「たとえば私の運気が下がってて、夫の運気は上がってるときだったらどうしたらいいんでしょう?」

ユタ「それはお互いの運気を見ながら2人にとっていい時期を選ぶことになります」

私「じゃあ、夫婦で話し合って決めるってことですか?」

ユタ「そうです」

\ そ う で す /

……ま…じ…か…

☆朗報☆どうやら私は夫と話し合えるらしいw

私はこの時点で夫の話は一度も出していない。

もちろん、ユタから見れば、

夫婦で引っ越すなら、二人で話し合って決める

というのは、ごく普通の話だと思う。

普通の夫婦ならね。

でも、私と夫はそうじゃない。

「もし私の夫婦関係が本当に見えているなら、“夫婦で話し合って決めればいい”って答えになる?」

……いや、ならないわ。

「……この人、本当にユタなの?(本日2回目)」

本当に何か見えているなら、

「旦那さんとは話し合いが難しいですね」

とか、

「あなた一人で決めた方がいいこともありますね」

とか、

何かしら現実に合う言葉が出てきてもよさそうなもの。

ところが返ってきたのは、

「夫婦で話し合って決める」

という、ごく一般的な答えだった。

ちなみに、モラハラ関係でなぜ「話し合えば解決する」が成立しにくいのかについては、別の記事で詳しく書いている。

突然、他人の話がどんどん始まった

ここまで話してきて、

「上からの話、どこ?」

という疑問はだいぶ育っていた。

そんな中、今度はなぜか――

ユタの個人的な話や他人の話がどんどん始まった。笑

好きな人と結ばれたい相談者の話

まず始まったのが、恋愛相談に来た人の話。

ちなみに私は、

何も聞いてない。笑

「恋愛相談ってどんな人が来るんですか?」

とも、

「今までどんな相談がありました?」

とも聞いてない。

ユタが突然、自分のところに来た相談者の話を始めた。

その相談者には好きな男性がいて、相談内容は、

「どうしたらこの人と付き合えますか?」

だったらしい。

それこそ、上や守護霊の出番じゃない?!

いいぞ、その相談者さんは無事付き合えるのか?!

と思いながら聞いていた。

そこでユタは相談者にこう答えた。

「その人が好きなら、まずは、相手の好みに合わせて髪型を変えたり、メイクを変えたり、服装を変えたりしてください」

私(……ん?なんで?)

すると相談者は、

「ありのままの私を好きになってほしい」

と答えた。

私(そうだよな。ありのままの自分でこの人と付き合いたいから、どうしたらいいですかって相談してるんだよな)

ユタ「ありのままの私でなんて、付き合えるわけがないんですよ」

私「相手に合わせないといけないってことですか?」

ユタ「そうです」

その瞬間、

アナ雪の「ありの〜、ままの〜♪」が脳内に流れる。

私(え……わからん……私これまでに相手の好みに合わせて髪型とかメイクとか洋服変えたことがない)

というか、長期的な恋愛なら、結局は素の自分を見せることになる。

相手好みに表面だけ合わせて付き合えたとして、それをいつまで続けるんだろう。

むしろ、

ありのままの自分を見せてからが、本当のスタートなんじゃないの?

と思った。

でも私は、

私「なるほど。そうしないとスタートラインにすら立てないってことですよね」

同意してみたwww

するとユタ、

「そうなんです! おっしゃる通りです!」

さらに、

「その相談者は、よっぽど自分に自信があると思います。『ありのままの自分を好きになってほしい』なんて、本当に好きな人と付き合いたいなら出てこない言葉ですよ。相手の好みに合わせるのがスタートラインです」

私(は?なわけないだろwww)

そこで、

「でも私は、これまで見た目を相手の好みに合わせてまで恋愛したことがないです」

と言ってみた。

するとユタ、

「私もないです」

私(え?wwwwww)

また自分の意見?笑

ていうか、

「ありのままの自分を好きになってほしいなんて、よっぽど自分に自信がある」

って、なんか棘があるよな。

もし、

「上から、この人の好みに少し寄せた方が関係が進むと来ています」

とか、

「この男性はこういう女性を好むと見えています」

という話なら、まだ分かる。

だってユタなんだから。

私は、

「ユタ本人の恋愛観の方がめちゃくちゃ出てくるな」

とずっと感じていた。

そして何より、

なぜ私は今、頼んでもいないのに他人の恋愛相談と、その相談者への評価まで聞かされているんだろう。笑

それにしても、

「好きな男性の好みに合わせて髪型・メイク・服装を変えましょう」

って……

結婚相談所のカウンセラーみたいなアドバイスだな。

……で、上からの言葉どこ?

「白馬の王子様」を待つ相談者の話

恋愛相談の話は、まだ続いた。

ユタいわく、相談に来る人の中には、

「白馬の王子様が迎えに来るのを待っているような人が多い」

らしい。

ちなみにこれは、相談者本人が、

「いつか白馬の王子様が迎えに来てくれると思ってます♡」

とか言ったわけではなくて、

ユタが、そういう相談者たちを見てそう思っている、という話。

でも私は、そこでも別のことが気になった。

美容師さんからこのユタを紹介されたとき、

私は、

「この人は未来のことも分かる」

と聞いていた。

実際、美容師さん自身も、

何年か先に引っ越すことを言われて、その頃に本当に引っ越したという話をしていた。

私はその話を聞いたうえで、この日ここに来ている。

ということは、

未来、見えるんだよね?

だったら、

「白馬の王子様を待っている人がいる」

と言う前に、

その相談者に、

「あなたは将来こういう人と出会いますよ」

とか、

「その好きな人とは今後こうなりますよ」

とか、

「その人とは縁が薄いけど、別の出会いがありますよ」

とか、

そういう未来は見ないの?

と思った。

そもそも、

「どうしたらこの人と付き合えますか?」

という恋愛相談って、

めちゃくちゃ未来を見る出番じゃない?

上や守護霊からの助言の出番じゃない?

なのに出てきたのは、

「髪型を相手好みに変えて」

「メイクを変えて」

「服装を変えて」

「ありのままではスタートラインにも立てない」

という、ものすごく現実的な恋愛指南。

未来が見えるのに、恋愛相談になった瞬間めちゃくちゃ現実論。笑

「好きな人と付き合いたいなら、その人の好みに合わせて髪型やメイクや服装を変えましょう」

って、

私には、

80年代とか90年代の恋愛指南書に載ってそうなアドバイスにしか聞こえなかった。笑

「彼の好みの女になろう♡」

みたいな。

いや、今それを本にして売れるのかも怪しい。

その相談者さん、

無事に好きな人と付き合えたのだろうか。

転職の相談にきた人の話

次に出てきたのは、転職について相談に来た人の話。

その相談者は、ある会社への転職を考えていて、ユタに、

「ここの会社の評判ってどうですか?」

と聞いたらしい。

するとユタは、

「なんでそれを私に聞くんですか? 働いてみないと分からないでしょ」

と言ったそう。

私(……いや、そうなんだけど。笑)

確かに、実際に働いてみないと分からないことはある。

外から見ただけでは分からない人間関係もあるし、仕事内容だって、入ってみたら想像と違ったなんて普通にある。

だから、

「働いてみないと分からない」

は、半分はその通りだと思う。

でも。

だからユタに聞いてるんじゃないの?笑

その相談者だって、知人や転職カウンセラーに、

「この会社どう思う?」

と話をしているわけじゃない。

わざわざユタのところに来て、

「この会社ってどうですか?」

と聞いている。

それこそ、

上とか守護霊の出番じゃないの?

「この会社とは縁があります」

「ここに行くとこういうことがあります」

「今は転職しない方がいいです」

とか。

本当に上から何か来るなら、こういうときこそ聞きたい情報じゃない?

なのに返ってきたのは、

「働いてみないと分からないでしょ」

……。

それ、誰でも言えるやつ。笑

野球観戦が好きなユタの息子の話

どういう流れでこの話になったのかは、もう覚えていない。

でも今度は突然、

ユタの息子の話が始まった。笑

ユタの息子は野球観戦が好きで、毎年グッズなども買っているらしい。

それに対してユタは息子に、

「企業のいいカモだよ」

「あなたは選手にお金を払ってるんじゃなくて、企業に払ってるんだよ」

というようなことを言うらしい。

私は、

「夢壊れますね。笑」

と返した。

するとユタは、

「でも実際そうなんですよ」

という感じで返してきた。

……いや、

そこじゃないんだけど。笑

グッズ代が球団や企業の売上になる。

そりゃそうだろう。

でも別に、

息子さんが自分のお金で野球を楽しんでるなら、それでよくない?

観戦して楽しい。

グッズを買って嬉しい。

それで本人が満足しているなら、

「でも実際は企業のカモなんだよ」

と、わざわざ現実を突きつける必要ある?笑

この話を聞いていて、私はまた少し引っかかった。

なんというか、

「みんなが気づいていない現実を、私は分かっている」

みたいな立ち位置に、この人はよく行く気がした。

そして、もう一つ。

……で、またこの話を私にする意味は?

とも思った。

私は別に、

「推し活にハマっていて、お金を使いすぎて困ってます」

なんて相談をしたわけでもない。

野球の話もしていない。

この話が、私の悩みや考えていることにつながるわけでもない。

私の話と、そっちの息子の推し活の話、何の関係があるの?

客にVIPがいる話

そして、ちょいちょい出てきたのが、

「私のお客さんには、会社の社長さんや有名な歌手もいる」

という話。

さらに、

「このあとも会社の社長さんの予約が入ってるんです」

とも言っていた。

ちなみに私は、

「どんな人が相談に来るんですか?」

とも、

「有名人も来るんですか?」

とも一言も聞いてない。笑

正直、

……で?

と思った。

その人たちは、あなたのお客さんであって、

それ、私に何の関係があるんだろう。

私とそのVIPに何か関係がある話ならともかく、そうではない。

ただの自慢話にしか聞こえなかった。笑

社長だろうが、有名人だろうが、

その人たちがこのユタに相談しているという事実だけで、私の中の評価が上がることはない。

そういう権威性みたいなものが、私には通用しない。

それに、

聞かれてもいないのに有名人とのつながりを出してくる人を見ると、

「そのつながりを見せつけて、自分に箔をつけたいのかな」

と思ってしまう。

それに、それって一応その人たちのプライベートな話じゃない?

もちろん名前を出しているわけではない。

でも沖縄って狭い。

どこで誰とつながっているか分からない。

しかも思い返してみれば、

好きな人と結ばれたい相談者。

「白馬の王子様」を待っているという相談者。

転職について相談に来た人。

そして自分の息子。

さらに、社長や有名人の客。

……ベラベラ喋りすぎじゃない?

しかも、どれも私に一切関係のない話。

名前を出していないから何でも話していい、ということでもないと思う。

少なくとも私は、

「私が今日ここで話したことも、どこかで誰かにこんな感じで話されるのかな」

としか思わなかった。

中間まとめ|上(神)から降りてきた言葉どこ?

ここまで話を聞いてきて、私の中にはずっと同じ疑問がグルグル回っていた。

いつ上から言葉が下りてくるの?

ていうか私の守護霊、何も言ってないの?

そもそも、私、守護霊いる?

最初にこのユタ自身が、

「自分の考えを話しているのではなく、上から来たものを伝えるのが自分の役目」

と言っていた。

だから私は、その言葉を基準にずっと話を聞いていた。

でもここまで、

「これは明らかに私が話していない情報だ」

と思えるものは一切出てきていない。

どこまで聞いても、出てくるのはユタ自身の意見

ここまで読んできたあなたはもうお気づきだろうが、

私はしつこいくらい同じことを書いている。笑

私は最初からずっとこの人自身の意見しか聞いてない。

ということだ。

一番最初に、

「人は死んだらどうなるんですか?」

と聞いたときからそうだった。

ていうかそれについては最初から前提を自分で崩してた。笑

最初は、

「人は死んだら無になります」

でもそのあとに、

「生前自分が信じていた状態になる」

「生前、人にどれだけ慕われていたかにもよる」

……うーん。突っ込みたい。

もう私は意を決してこちらから聞いてみることにした。

「私の守護霊ってどんな人ですか?」

と。

守護霊は40代♂ガチムチ外国人www

ユタは少し下の方に目線を落として、1〜2秒くらい考えてから、

「外国人ですね」

と言った。

なぜまた目線をしたにそらして、数秒黙ったの?

守護霊って私の後ろか横にいるんじゃないの?下にいるの?と言う疑問は置いといてw

私は、

ああ、やっぱりな。

と思った。

この時点で私はもう、かなりこのユタを信用できなくなっていた。

しかも私は最初に、ノートに自分の名前を書いている。

もちろん結婚後の苗字なので、アメリカ人の苗字。

さらに私は、よくハーフに間違われたりする。

米軍基地も多い。

外国姓で、若干ハーフっぽい女性が来たら、

「外国人と何か関係がありそう」

くらいは、そこまで難しい推測ではない。

しかも守護霊なんて、

外国人だろうが日本人だろうが、

こっちには確かめようがない。

そこで私は、ちょっとわざとらしく、

「えー、私、日本人だと思ってました」

と言ってみた。笑

するとユタは、

「いえ、外国人ですよ」

と答えた。

じゃあもう少し聞いてみよう。

私「男ですか? 女ですか?」

ユタ「男性です」

私「何歳くらいですか?」

ユタ「40代くらいです」

ここで、なんとなくユタの表情が曇ったように見えた。

え、もう質問するなってこと?

と私は思った。

もちろん、これは私の受け取り方なので、本当に嫌そうにしていたのかは分からない。

私は続けた。

「どんな人ですか?」

すると、

体格がよくて、筋肉質っぽい人らしい。

というか、

「守護霊ってどんな人ですか?」

と聞かれて、

「外国人ですね」

だけで終わるのも、違和感。

普通に、

「40代くらいの外国人男性で、体格がよくて筋肉質です」

まで一言で言えばいいじゃん。

でも実際は、

外国人です。

↓

男ですか?

↓

男性です。

↓

何歳くらいですか?

↓

40代くらい。

と、

こっちが一個ずつ質問しないと、情報が出てこない。

ということで、

私の守護霊、40代♂ガチムチ外国人。

急にキャラだけ濃い。笑

さらに、

「何人なんですか?」

と聞いてみた。

すると、

「アメリカかもしれないけど、でもアメリカも移民の国だからね」

というような答えが返ってきた。

……。

移民の国だからね、って何?

いや、そりゃアメリカが移民の国なのは分かる。

でも私が聞いてるのは、

「この守護霊は何人なんですか?」

なんだけど。

もし本当に守護霊とやり取りできるなら、

本人に聞けばいいんじゃないの?

「あなた何人ですか?」

って。

そして、

「インディアンです」

なのか、

「イタリア系です」

なのか、

「ポルトガル系です」

なのか、

分かるならそれを私に伝えればいい。

でも返ってきたのは、

「アメリカかもしれない。でも移民の国だから」

だった。

「上からの言葉どこ?」

という疑問を、もう通り越していた。

正直、

この人、「守護霊からのメッセージを受け取れる」とか「上から言葉が来る」とか、嘘なんじゃないの?

とまで思っていた。笑

守護霊に結婚生活について聞いてみた

じゃあ、せっかくなので聞いてみよう。

肝心の私の人生について、この守護霊さんは何て言ってるんだろう。

私はユタに聞いた。

「私の守護霊は、私の結婚生活について何て言ってますか?」

ちなみにこの時点で私は、

夫から精神的DVを受けていることも、離婚を考えていることも、一切話していない。

だからこそ聞いた。

もし本当に私にその守護霊がいて、その言葉をこのユタが受け取れるなら、ここで何か出てくるんじゃないかと思ったから。

ユタはまた、1〜2秒ほど止まった。

そして、

「あなたが決めたことだから、って言ってる」

……。

は?www

あなたが決めたことだから?

なにを?

結婚を?

答えになってないだろ。

いや。

確かに、この人を結婚相手に選んだのは私だよ。

でも、

自分で選んだ相手だから、その後何が起きても「あなたが決めたことだから」で終わるの?

自分で結婚相手を選んだことと、

その相手から精神的DVを受けることは、まったく別の話だろう。

もしこの言葉が、

「あなた自身が選んだ人生だから、これからどうするかもあなたが決めなさい」

という意味なら、まだ分かる。

でも説明はない。

ただ、

「あなたが決めたことだから」

だけ。

守護霊さん、

冷たくない?笑

仮に、1万歩くらい譲って、

「この結婚生活にはまだ何か学ぶことがあります」

とか、

「あなたにも向き合うべき課題があります」

みたいな意味だったとしよう。

いや、それでも、

何を?

とは思う。

私はもう毎日のように、

夫の感情のはけ口になって、

理不尽に怒鳴られたり、

人格を否定されたり、

母親兼、幼稚園の先生みたいな役割までやっている。

夫が大声を出して近所に迷惑をかければ、

警察が来ることもある。

そして、その後始末をするのも私。

ここまでやって、

まだ私、何を直せばいいんですか。

というか、もし私がユタの立場だったとして。

目の前の人が、実は家庭の中で精神的DVを受けていることが見えている。

その人の守護霊から、

「あなたが決めたことだから」

と一言だけ来た。

……いや、

私がもしユタならそこで終われない。

「え、それだけですか?」

「この人は今後どうした方がいいんですか?」

「何か伝えることはないんですか?」

って、もうちょっと依頼者の守護霊に聞くと思う。

多少、自分の感情が入ったとしても、

目の前の人がこんな状況にいると分かっているなら、もう少し聞いてあげたい

と思う。

でも返ってきたのは、

「あなたが決めたことだから」

だけ。

一瞬、

こんな冷たい守護霊なら、いらんわ。いてもいなくても変わらんわ。笑

と思った。

でも、すぐに、

……そもそも、本当に守護霊がそう言ったの?

という疑問に変わった。

ここまでずっと、この人の言葉には違和感があった。

だからもう、

「守護霊が何を言ったか」

よりも、

この人、本当に守護霊や“上”から言葉を受け取れてるの?

という疑念の方が大きくなっていた。

もしかしたら、霊の姿みたいなものは見える人なのかもしれない。

でも、

霊が見えることと、その霊と会話できることって、また別なんじゃない?

というのも、私の周りにも「霊が見える」という人は何人かいるけど、その人たちは見えるだけで、会話まではできない。

ただ、美容師さんから聞いていた話では、このユタは霊を祓うこともできるらしい。

それが本当なら、「ただ見えるだけ」の人とは違う。

だったらなおさら、

守護霊からの言葉が、

「あなたが決めたことだから」

だけって、どういうこと?

と思う。

霊能の世界では、

「守護霊が、依頼者本人にはまだ言わないでほしいと言うこともある」

みたいな話も聞く。

それはまあ、そういう世界観があるとして。

でも、そういう場合でも、

「じゃあ、今この人に伝えていいことは何ですか?」

と聞けばいい。

あるいは、

「これ以上は今は伝えられないみたいです」

と一言説明すればいい。

極端な話、本物だろうが偽物だろうが、

「今は守護霊から、これ以上伝えていいと言われていません」

とでも言われたら、

依頼者としては、

「そういうこともあるのか」

と納得する可能性は高いと思う。笑

そして、このユタについてもう一つ気になっていたことがある。

自分の個人的な話や持論は、めちゃくちゃしゃべる。

私が話に入る隙も、質問する隙もないくらい、ずっとしゃべる。

相談者の話。

恋愛観。

仕事についての考え。

息子の話。

自分のお客さんの話。

とにかく、よくしゃべる。

なのに、

私がした数少ない具体的な質問になると、急に答えが短い。

「守護霊はどんな人ですか?」

→「外国人ですね」

「私の結婚生活について何て言っていますか?」

→「あなたが決めたことだから」

しかも、私が追加で質問するたびに、

一瞬下に目線を移したり、

数秒止まったり、

なんとなく表情が曇ったように見えたりする。

もちろん、それが本当に「困った」「嫌だった」という意味だったのかは分からない。

でも私は、人の表情や声のトーン、小さな変化を拾いやすい。

だから何度もそれが続くと、

「なんで具体的に聞くたびに、そんな感じになるんだろう?」

と、めちゃくちゃ違和感しかなかった。

そもそも、

「守護霊は、私の結婚生活について何と言っていますか?」

って、ユタにする質問としては100%十分な情報だと思う。

私が、

「夫はこういう人で」

「こういうことで困っていて」

「こういうことを言われていて」

と、詳しく説明する必要があるなら、

それって普通の人生相談と何も違わない。

本当に守護霊が私のことを見ていて、

その言葉をユタが受け取れるなら、

私が事情を説明しなくても、

そっちから具体的なことが出てくるはず。

……Uekarano kotoba doko?

最後に、離婚について聞いてみた

そんなふうに、

ほぼ一方的にユタの話を聞いているうちに、

ユタから、

「そろそろ1時間になります」

と言われた。

私(うん、そんな気がしてた。なんかもう疲れてきてるもん)

そこで私は、

「じゃあ最後に、ちょっと聞いていいですか?」

と聞いた。

ユタ「いいですよ」

私はここで初めて、

「実は、離婚したいんですよね」

と話した。

ただし、さっきと同じで、

離婚したい理由や、夫との間に何があるのかまでは一切説明しなかった。

それでも、

「結婚生活について何て言ってますか?」

よりは、かなり踏み込んだ情報を出した。

さて。

何て言うんだろう。

いつか「もう無理」、我慢ができなくなったら離婚します←?

私「実は離婚したくて」

ユタ「まだ我慢できているうちは大丈夫。そのうち『もう無理』ってなるから分かります」

……。

それ、当たり前じゃない?笑

離婚したいと思っている人が、

最終的に「もう無理」となって離婚する。

いや、それはまあ、そうだろう。

ユタに聞かないと出てこない答えではない。

しかも私は、

「でも私、かなり我慢強いから、どこまでが我慢なのか分からないんですよね」

と返した。

するとユタは、

「その時はもう、我慢もできなくなるから分かります」

と言った。

……。

いや、“もう無理”は何回も通過してるんだけど。笑

私はもう何度も、

「無理」

「もう嫌だ」

「これ以上は無理」

と思ってきた。

それでも、まだここにいる。

だから、

「そのうち、本当に我慢できなくなる時が来ます」

と言われた瞬間、

逆にちょっと絶望した。

え。

じゃあ私は、あとどこまで我慢することになるの?

しかも、

「まだ我慢できているうちは大丈夫」って、これ普通に危なくない?

我慢できている=大丈夫、ではないだろう。

そこまで行く前に何か起きる可能性は考えないの?

そもそも私は、

「離婚した方がいいですか?」

とユタに聞いたわけではない。

まして、

ユタ個人の考えを聞きに来たわけでもない。

私が言ったのは、

「実は、離婚したくて」

それだけ。

ここまで情報を出したら、

じゃあ“上”や守護霊は何て言ってくるんだろう?

私はそれが知りたかった。

ちなみに私自身は、

今すぐ離婚した方がいいことくらい分かっている。

それでも今すぐ別れていないのには、現実的な理由がある。

はっきり言えば、お金の問題もある。

だから今は、離婚したあとに困らないように準備している。

そして仮にユタから、

「守護霊は、離婚しなさいと言っています」

と言われたとしても、

「分かりました!じゃあ明日離婚します!」

とはならない。笑

最終的に、

いつ離婚するのか。

どういう準備をしてから動くのか。

いつ動くのかを決めるのは私だ。

むしろ私は、

もし本当にそう言われていたら、

ちょっと安心したかもしれない。

「あ、離婚していいんだ」

「この選択でいいんだ」

と思えたら、

逆に焦らなくなる。

じゃあ今はもう少しお金を貯めよう。

仕事も頑張ろう。

準備が整ったら、自分のタイミングで出よう。

そんなふうに、

心に余裕が出ると思う。

私が知りたかったのは、

その“限界”が来る前に、今の状況について何か分かることはないの?

ということだった。

そして、ここで私はまた別のことを考えた。

これは完全に私の推測だけど、

もしかして私がそこまで深刻そうに見えなかったから、こういう答えになったのかな?

とも思った。

私はその場で泣いていたわけでもない。

取り乱していたわけでもない。

ものすごく暗い顔をして、

「もう限界です……」

と訴えていたわけでもない。

普通に座って、普通に話していた。

だから、

「そこまで深刻な状況ではないんだろう」

と受け取られた可能性は大いにあると思う。

でも、それって、

普通の人が目の前の人を見て判断しているのと同じじゃない?

一見普通に見える人でも、実際にはかなり追い詰められていることはある。

普通のカウンセラーや精神科医なら、話を聞いたり質問したりしながら、その人の状態を探っていく。

でもユタって、

そこをすっ飛ばして分かる人なんじゃないの?

我慢の限界より先に、体を壊さないかも聞いてみた

そこで私は聞いた。

「でも、我慢の限界が来るより先に、体を壊したりとかはしませんか?」

ユタは、

「しないです」

と即答した。

……いや。

私、もう一回壊してるんだけど。

以前、夫から「精神科に行け」と暴言を吐かれたことをきっかけに、本当に精神科を受診して、診断も受けている。

精神的な不調だけではなく、免疫が弱っていると診断され、いろんな菌にかかりやすくなって、複数の病気にもかかった。

毎月最低2回ER(救急)に行っていた時期が続いた。

食事にも気をつけているし、ジムにも通っている。

それでも次々と体調を崩したから、私はこれについてはかなり強く、

「ストレスの影響だろ」

と思っている。

でも、このこともユタには一切話していない。

もし本当に私の状態が見えているなら、

一度すでに精神的にも肉体的にも体を壊していることも分かるよね。

その上での、

「今後はもう体を壊しません」

という意味だったの?

一回壊したけど、これから先はもう壊しませんってこと?

そういう話?

わからない。

だったら、それはそれで説明してほしい。

何もなく、

「しないです」

と即答されたら、

私からしたら、

いや、もう現実と合ってないんだけど。

となる。

そして、これも私はかなり危ないと思った。

すでに心身に影響が出ている人に、

「我慢できなくなったら離婚する時が分かる」

さらに、

「それまでに体を壊したりはしない」

と断言したら、

その言葉を信じて、さらに我慢する人だっているかもしれない。

私がもしユタで、その人が以前すでに心身を壊していることまで見えているなら、

少なくとも、

「しないです」なんて即答はできない。

この答えを聞いて、

やっぱりこの人、私の状態が見えているようには思えなかった。

ユタとの1時間を振り返って

上(神)からの助言は一切なかった

結局、約1時間話して、

「これは明らかに上や守護霊から来た言葉だ」

と思えたものは、私には一つもなかった。

守護霊について聞けば、

40代くらいのガチムチ外国人男性。

その守護霊が結婚生活について何と言っているのか聞けば、

「あなたが決めたことだから」

以上。

私が期待していた、

「あなたが話していないことを言われる」

「なんでそれ知ってるの?となる」

「上や守護霊から具体的な助言が来る」

みたいなことは一切なかった。

話せば話すほど、「ユタとは?」で頭がいっぱいになった

むしろ話せば話すほど、

「ユタとは……?」

と、頭の中で数式が飛び交う猫のミーム状態になった。

恋愛相談では、相手の好みに髪型や服装を合わせる。
転職相談では、働いてみないと分からない。
何かを決める時は、自分で決める。

いや、言っていることが全部おかしいとは思わない。

でも、それならユタである必要って何?

私は話を聞けば聞くほど、

「この人が普通の相談相手と違う部分はどこなんだろう」

という疑問の方が大きくなっていった。

何が「めちゃくちゃ当たる」の?とモヤモヤが残った

そして何より、

美容師さんから聞いていた、

「めちゃくちゃ当たるユタ」

これが最後まで分からなかった。

そういえば途中で、

「運気が悪い時には、大きな決断をしない方がいい」

という話になった時、

私はこんなことも言った。

「私、今回の予約を入れた時ちょうど体調が悪かったんですよね」

「体調が悪い時に、ユタに行くっていう大事な決断をしちゃったんですが……」

するとユタは、

「それは逆に、体調が悪い時に来ないとダメですよ」

と言った。

私「なんでですか?」

ユタは、

そういう状態を良くするのも自分の役目だから

と言った。

あ……そう。

約1時間後。

私、何か良くなった?笑

体調について具体的な解決策が出たわけでもない。

結婚生活について何か新しい情報が出たわけでもない。

人生が前向きになったわけでもない。

むしろ帰る頃には、

「この人、本当にユタなの?」

という疑念しか残ってない。

もし私とまったく同じ体験をした友達がいたら、

「いや、それ詐欺だろ。笑」

って即ツッコんでるレベル。w

モヤモヤしたので、いいように考えてみた結果w

頼んだコーヒーをほとんど飲んでいなかったので、ユタが去った後も私は15分ほどラウンジに残っていた。

まだモヤモヤしていたので、ノートを開いて、

「この出来事を、あえていいように考えたらどうなるかな」

と書き出してみることにした。

ユタとの話の途中で私は、

「頭の中では答えが決まっていても、なかなか動き出せないことがあるんですよね」

と話した。

するとユタから、

「やりたいか、やりたくないかで考えればいい」

と言われた。

……いや。

言ってることは分かる。

確かに最初に、

「やりたいのか」

「やりたくないのか」

で自分の気持ちを整理するのは、私も賛成。

結論ファースト大好き。笑

でも、

その先がこの人にはないんよ。

「どんなことで動き出せないんですか?」

とか話を広げてもいいのに。笑

また、私は仕事についても聞いてみた。

「仕事をしたいと思ってるんですけど、人間関係がまあまあ最悪で、耐えきれなくなって辞めたことがあって。数年ブランクもあるので、また働くのがちょっと怖いんですよね」

と話した。

(実際には、モラハラ対応で働く余裕がないという事情もあった。ただし、これはユタには話していない。)

すると、

「なんで仕事したいんですか?」

と聞かれた。

私「お金を貯めたいんですよ。離婚したいから」

すると、

将来のお金に対する不安と、また職場の人間関係で同じことになる不安なら、どっちの方が大きいですか?

みたいな二択を出された。

正直、

どっちもなんだけど。笑

ただ、今は働かなくても一応生活できているので、

どちらかといえば、

「人間関係ですかね」

と答えた。

でもさ。

これ、完全にカウンセリングじゃない?

不安を二つに分けて、

どちらが大きいか整理する。

でも私は、

カウンセリングを受けにユタのところに来たわけじゃない。

もし本当にこの人に先のことが見えていたり、

上や守護霊から言葉が来るなら、

私が聞きたかったのはその先。

例えば、

「仕事は大丈夫ですよ」

「この時期に探した方がいいです」

「この頃にいい職場との縁があります」

「こういう仕事が合っているみたいです」

とか。

あるいは逆に、

「今は動かない方がいい」

でもいい。

普通の人には分からない何か。

そこを聞きたいんだよ、私は。

だって、ユタに相談しに来る人って、

「今日カレーとパスタどっちを食べた方がいいですか?」

ぐらいの話をしに来るわけじゃないだろう。

離婚。

病気。

結婚。

恋愛。

転職。

起業。

家族や先祖のこと。

人生のかなり大きな問題を抱えて来る人も多いはず。

そこで、

「やりたいですか?やりたくないですか?」

「どちらの不安の方が大きいですか?」

で終わるなら、

普通のカウンセリングで事足りる。

しかもこの人は、

「最終的には自分で決めること」

という話も何度かしていた。

いや、

最終的に自分で決めるのは当たり前なんよ。

私だって最初からそう思ってる。

でも、それを理由にして具体的なことを何も言わないから、

だんだん、

それ、逃げ道になってない?

と思えてきた。

だって、

見えてるんでしょ?

上から言葉が来るんでしょ?

守護霊ともやり取りできるんでしょ?

なんでそこを使わないの???wwww

――と、あれこれ振り返っていたら、

結局、

「どう考えてもカウンセリングっぽい」

「もっとズバズバ、上からの言葉とか守護霊の言葉を聞きたかったな」

という結論になった。笑

しかも正直、

カウンセリングとして見ても、レベルが高いとは私は感じなかった。

だって私は話している途中から、

「あ、今この人、こういうふうに私の考えを整理しようとしてるんだな」

「これ、カウンセリングでやるやつだな」

って、私の方がユタの質問の意図を考え始めていた。

いや、

神様や守護霊から私のことを見抜いてほしくて来たのに、なんで私がユタを分析してるんだよ。笑

全然プラスに考えられてない。

でも、不思議と少しだけ吹っ切れた。

会う前は、

「全部見透かされたらどうしよう」

「何か人生がひっくり返るようなことを言われたらどうしよう」

って、あんなに怖かったのに。

終わってみたら、

ものすごく拍子抜けした。

本当に「この人、何か見えてるかも」と思える人って、そうそういないんだな。

パンパンに膨らませていた風船に針を刺されて、

プシューッと一気に空気が抜けたような感覚だった。

怖さも緊張も期待も、

あれ?

っていうくらい一気にしぼんだ。

これでVIPの客が何人もいるんだ、この人。

全員に会って、何を当てられたのか聞いてみたい。笑

もう一度この人に会って、

今度は最初から質問しまくってみる?

……いや。

もう1万円払う気はないですわ。笑

まとめ|私が「本物かも」と思うユタ

私が本物かもと思うユタをまとめるとこんな感じ。

  • こちらが話した内容から推測できることじゃない「なんでそれ知ってるの?」がある
  • 誰にでも当てはまりそうな一般論じゃない
  • 「運気」「あなたが決めたこと」「我慢できなくなったら分かる」みたいな、どうとでも取れる話じゃない
  • 先に情報を渡して、その情報から話を広げるんじゃなくて、何も渡してない段階で具体的な情報が出る

それらがあれば、少なくとも 「え、この人本当に何か見えてるかも」 とは思う。

というか、それが本物のユタだと思う。笑

当たるユタの話はこれまでいくつか聞いたことはあるけど、

これもそのうちの1つ。

知り合いの奥さんのお父さんが亡くなった時の話。

沖縄では、四十九日前後にユタを呼んで、亡くなった人から家族への言葉を聞くことがある。

その家族もユタを呼んだらしい。

すると、そのユタが家に入ってきて、

「ユリの匂いがするね」

と言ったという。

でも、その時その場にユリは飾られていなかった。

亡くなったお父さんはクリスチャンで、

亡くなった時、棺の中にはユリを入れていたらしい。

私はその話を聞いた時、

「ちょっと面白い」

と思った。

もちろん、

これだけで本物だとは思わない。

事前に故人の情報を知る方法があったかもしれないし、

家族の誰かから何か聞いていた可能性だってある。

私には確認できない。

でも少なくとも、

その場にない花の匂いを、何も聞かずに最初から出してくる。

こういうのは、

「え、なんで?」

とはなる。

そしてもう一つ。

これも私の知り合いがドッグランで体験した話。

大型犬を連れてドッグランにいた時、

まったく知らない女性が近づいてきて、

「突然ごめんなさい。こんなこと言われても怪しいと思うかもしれないけど、今住んでいる家から早く引っ越した方がいい」

と、突然声をかけられたらしい。

実はその私の知り合い、バリバリ霊感持ち。

当時住んでいた一軒家に違和感があり、特に2階には上がりたくなくて、1階だけで生活していた。

この家に引っ越してきてから夫が怒りっぽくなっていて、この家おかしいから引っ越そうと話すと、

「俺は絶対に引っ越さない。この家が気に入っている」

と頑なに引っ越そうとしなかったみたい。

ちなみに、この夫婦は引っ越し費用に困っていたわけではない。

お金の問題で引っ越せなかった、という話ではなかった。

これも、

本当に何か見えていたのかは分からない。

偶然かもしれない。

何か別の理由があったのかもしれない。

でも、

ユタでも霊能者でもない一般人が、相談すらされていないのに、こちらから何の情報も出していない状態で、いきなりそこまで具体的なことを言う。

私はこういう話を聞くと、

「え、なんでそれ分かったの?」

とは思う。

むしろ、ユタや霊能者を名乗って仕事にしている人より、普通に暮らしている一般人の中に「見える人」が結構いるって話もよく聞く。

その知り合いは、その人からアドバイスをもらって無事引っ越したらしい。

しかも相談料も無料で。

こちらから情報を引き出さなくても、普通の人には知りようのないことが具体的に出てくる。

私はそういう人に会ったら、

たぶん素直に、

「え、この人、本当に何か見えてるかも」

と思う。

私が考える「本物かも」の基準は、

結局それだけ。

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